パソコンの日付や時刻が勝手にズレる…その原因は内蔵電池かもしれません

電源を入れるたびにパソコンの日付や時刻がおかしくなっていませんか。それは「CMOS電池」と呼ばれる内蔵電池の消耗が原因かもしれません。仕組みから見分け方、放置するリスク、対処法まで都城市のパソコンサポーターゼットが詳しく解説します。

「あれ、日付がおかしい」——そんな違和感の正体

パソコンの電源を入れたときに、画面の右下に表示されている日付や時刻が実際とズレていることに気づいたことはありませんか。一度合わせ直しても、しばらくするとまた元の状態に戻ってしまう——そんな症状に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。実はこれ、パソコン内部にある小さな部品、「CMOS電池」と呼ばれる内蔵電池の消耗が原因であることが少なくありません。今回は、この内蔵電池の役割や、日付・時刻がズレる仕組み、放置した場合に起こりうること、そして対処法について詳しくご紹介します。


CMOS電池(内蔵電池)とは

パソコンのマザーボード(本体の基盤)には、「CMOS電池」または「RTC電池」と呼ばれる小さなボタン型の電池が搭載されています。多くの機種で使われているのは「CR2032」という規格の電池で、時計や電卓などにも使われる、身近なものです。この電池の役割は、パソコンの電源が完全に切れている間も、日付・時刻や、BIOS(パソコンの起動に関わる基本的な設定)の情報を保持し続けることです。パソコンを使っている間は、コンセントやバッテリーから電力が供給されるため問題ありませんが、電源を切ってコンセントも抜いた状態になると、パソコン本体には電力が供給されなくなります。それでも時計が動き続け、設定が保持されているのは、このCMOS電池が休むことなく電力を送り続けているからなのです。


日付・時刻のズレ以外に現れるサイン

CMOS電池が消耗してくると、日付や時刻のズレ以外にも、さまざまな症状が現れることがあります。以下のようなサインに心当たりがある場合、電池の消耗が進んでいる可能性があります。

  • 起動のたびにBIOS設定が初期化されている: 一度変更した設定が、電源を入れ直すたびに元に戻ってしまう状態です。
  • 起動順序が変わっている: 通常とは異なる手順で起動しようとし、エラーが表示されることがあります。
  • セキュアブートの設定が勝手にオンに戻る: 意図的にオフにしていたはずの設定が、気づかないうちに元に戻ってしまうことがあります。この状態になると、特定の古いOSやソフトが起動できなくなるケースもあります。
  • 起動時に「CMOS Checksum Error」のようなエラーメッセージが表示される: 英語のエラー表示が出て、そこで起動が止まってしまうことがあります。
  • インターネット閲覧時に、証明書エラーが表示されることがある: パソコンの日時が実際の日時と大きくズレていると、Webサイトのセキュリティ証明書が正しく検証できず、閲覧時にエラーが表示されることがあります。

これらの症状がいくつも重なって現れている場合、CMOS電池の消耗である可能性がより高くなります。


なぜ電池が消耗するのか

CMOS電池の寿命は、一般的に3〜5年程度が目安とされています。ただし、これはあくまで目安であり、実際の消耗スピードは使用状況によって変わってきます。例えば、長期間パソコンを使わず、コンセントを抜いたまま、あるいはノートパソコンのバッテリーが空の状態で保管していた期間が長い場合、電池の消耗が早まることがあります。また、パソコンの購入から10年前後が経過している場合は、他の部品の経年劣化とあわせて、CMOS電池も寿命を迎えている可能性が高くなります。長く同じパソコンを使い続けている方や、しばらく使っていなかったパソコンを久しぶりに起動したという方は、特に注意して確認してみることをおすすめします。


電池切れかどうかを見分ける簡単な方法
  • 時刻を合わせ直して、すぐにまたズレるか確認する: 一度正しい時刻に合わせ、電源を切って少し時間を置いてから再度起動し、時刻がズレていないか確認してみましょう。
  • 電源を完全に抜いた状態で様子を見る: ノートパソコンの場合はバッテリーを外し、デスクトップパソコンの場合はコンセントを抜いた状態で数時間から一晩置いてから起動し、時刻が大きく戻っていないか確認する方法もあります。この状態で時刻が大きくズレるようであれば、CMOS電池が消耗している可能性が高いといえます。

自分で対処できること・できないこと

時刻を都度合わせ直すことは、どなたでも簡単にできる対処法です。ただし、これはあくまで一時的な対応であり、根本的な解決にはなりません。電池自体を交換することが、症状を解消するための本来の対処法になります。デスクトップパソコンの場合、内部へのアクセスがしやすく、比較的作業がしやすい傾向にあります。CMOS電池自体もコンビニエンスストアなどで手に入りやすいCR2032というタイプが使われていることが多いです。一方で、ノートパソコンの場合は、電池が基盤に直接組み込まれていたり、専用のケーブル付きパーツになっていたりすることが多く、外装を開ける分解作業が必要になるケースがほとんどです。パソコンが起動しない場合の静電気放電の手順については「パソコンが起動しない・電源が入らない…確認すべき7つの原因と対処法」でも触れていますが、内部部品に触れる作業には、同様に静電気対策が欠かせません。不慣れな状態での分解は、他の部品を傷つけてしまうリスクもあるため、無理をせずご相談いただくことをおすすめします。


放置するとどうなるか

CMOS電池の消耗をそのままにしておくと、日付や時刻がズレるだけでなく、先ほどご紹介したような他の症状も徐々に現れてくることがあります。起動順序が勝手に変わってしまい、指定した記憶装置から正常に起動できなくなるケースや、セキュアブートの設定が意図せずオンに戻ってしまい、それまで問題なく使えていたソフトやOSが起動できなくなるケースも報告されています。また、日時が大きくズレたままの状態が続くと、インターネットショッピングやネットバンキングなど、セキュリティ証明書を確認する場面でエラーが表示され、正常にサービスを利用できなくなることもあります。「そのうち直るだろう」と放置せず、早めに対応しておくことで、こうした二次的なトラブルを防ぐことができます。


古いパソコンほど、あわせて確認しておきたい理由

購入から年数が経っているパソコンの修理をお預かりする際、CMOS電池の消耗が見つかることは珍しくありません。時刻のズレという症状だけを見ると小さなことのように思えるかもしれませんが、実は他の部品の経年劣化を知らせるサインの一つでもあります。長年愛用しているパソコンで時刻のズレに気づいた場合は、それをきっかけに全体的な点検を受けてみるのも良いタイミングかもしれません。パソコンの状態によっては、修理よりも買い替えの方が適している場合もあります。判断に迷う場合は「値上がりが続くパソコン、修理と買い替えどちらが得?2026年の判断ポイント」や「そのパソコン、まだ使えます?買い替えのタイミングを見極める7つの目安」もあわせてご参考ください。

修理を依頼する際の流れが気になる方は「パソコン修理の流れを解説。受付から返却までの5ステップ」、依頼前の準備については「パソコン修理を依頼する前に、準備しておきたい3つのこと」でもご紹介しています。また、どの業者に依頼すればよいか迷う方は「パソコン修理はどこに頼む?業者選びで失敗しない5つのチェックポイント」もあわせてご覧いただくと、安心して依頼先を選んでいただけます。

電池交換から他の症状の点検まで、まとめてご相談いただけます

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よくあるご質問
Q. 時刻を合わせ直したのに、また次に起動するとズレています。

A. その場で合わせても、電源を切っている間にまたズレてしまうのは、内蔵電池(CMOS電池)が弱っているサインです。一時的に時刻を直しても根本的な解決にはならないため、電池交換をご検討ください。

Q. CMOS電池はどこで購入できますか?

A. 多くのパソコンでは「CR2032」というボタン型電池が使われており、コンビニエンスストアや家電量販店、100円ショップなどでも購入できます。ただし、機種によって電池の種類や形状が異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。

Q. 自分で電池交換はできますか?

A. デスクトップパソコンであれば、内部にアクセスしやすく、比較的作業がしやすい傾向があります。ただし、静電気対策が不十分な状態で内部に触れると、他の部品を傷めてしまうリスクもあります。不安な場合は無理をせず、ご相談ください。

Q. ノートパソコンでも同じように電池交換できますか?

A. ノートパソコンの場合、内蔵電池が基盤に直接はんだ付けされていたり、ケーブル付きの専用パーツになっていたりすることが多く、外装を分解しないと交換できない機種がほとんどです。デスクトップに比べて難易度が高いため、無理な分解は避け、ご相談いただくことをおすすめします。

Q. 電池を交換しても症状が直らない場合は、どうすればいいですか?

A. 電池を交換しても改善しない場合、マザーボード自体に不具合が生じている可能性があります。この場合は電池交換だけでは解決できないため、あらためて診断を受けることをおすすめします。

Q. 内蔵電池は、どのくらいの頻度で消耗するものですか?

A. 一般的には3〜5年程度が目安とされていますが、パソコンの使用状況や保管環境によって差があります。長期間コンセントを抜いたまま保管していた場合や、購入から年数が経っている場合は、消耗が早まっている可能性があります。

Q. 古いパソコンで、時刻のズレ以外にも気になる症状があります。まとめて見てもらえますか?

A. はい、承っております。特に購入から年数が経っているパソコンでは、時刻のズレとあわせて他の不具合が同時に見つかることも多いため、まとめて点検させていただくことをおすすめします。

Q. 相談や修理の依頼はできますか?

A. はい、承っております。症状の内容やパソコンの使用年数をお伺いしたうえで、電池交換で対応できるか、他に原因があるかを診断いたします。お気軽にご相談ください。


「パソコンの時刻が何度合わせても直らない」「古いパソコンをまとめて点検してほしい」という方は、パソコンサポーターゼットにお気軽にご相談ください。都城市をはじめ、三股町・小林市・曽於市・えびの市・志布志市・串間市など近郊エリアへの出張訪問にも対応しております。診断・お見積りは無料です。

2026.08.27 06:38

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