タッチパッドが浮き上がったら要注意!バッテリー膨張修理|THIRDWAVE F-14IC
メーカー:THIRDWAVE / 型番:F-14IC
「パソコンのタッチパッドが浮き上がってきた」とのことで、都城市若葉町よりご持参いただきました。診断を行ったところ、内蔵バッテリーの膨張(スウェリング)が原因と判明しましたので、お客様にご説明のうえバッテリー交換修理をご依頼いただきました。
バッテリー膨張とは?
リチウムイオンバッテリーは経年劣化や充電の繰り返しにより、内部でガスが発生して膨張することがあります。これを「スウェリング」と呼びます。膨張したバッテリーはパソコン内部を押し広げ、今回のようにタッチパッドやキーボードが浮き上がる症状を引き起こします。そのまま使用を続けると発熱・発火の危険性があるため、早めの対処が必要です。
症状の確認
正面から見ると一見わかりにくいですが、横から見るとタッチパッド部分が明らかに浮き上がっているのが確認できます。本来は本体と面一(つらいち)のはずのタッチパッドが、内部からの圧力で押し上げられています。
横からの写真でタッチパッドの浮き上がりがはっきりわかります。内部のバッテリーが膨張し、パームレスト部分を押し上げている状態です。
キーボード面のアップ写真です。バッテリー膨張による内部圧力の大きさが伺えます。Intel Core i5搭載のTHIRDWAVE F-14ICです。
分解・バッテリー取り出し作業
底面パネルを慎重に取り外しました。マザーボード・CPUファン・SSD(512GB)が確認できます。下半分を占める大型バッテリーが明らかに膨張・変形しており、本来は平らなはずのバッテリーがふくらんでいる状態です。バッテリーの型番は「456984-3S 3ICP5/69/84」、定格11.55V・4250mAh・49.09Whです。
底面カバーを外した全体像です。右上にACアダプターも写っています。バッテリーが本来のスペースより大きくふくらんでいるのが一目でわかります。膨張したバッテリーを取り出す際は、破損・液漏れが起きないよう非常に慎重に作業する必要があります。
バッテリーを取り外した後の内部です。タッチパッド基板(緑色の基板)やフレキシブルケーブル類も確認できます。マザーボードやSSD・ファンに異常はなく、バッテリー交換のみで修理完了できる状態でした。
膨張した旧バッテリー
取り出した膨張バッテリーです。本来は平らなはずですが、ガス発生により大きくふくらんでいます。型番「456984-3S」、シリアルナンバー「BCD1426Y20250903000286」。製造から約1〜2年程度での膨張で、使用頻度・充電環境によっては比較的短期間でも起こり得ます。膨張したバッテリーは適切な方法で廃棄する必要があり、一般ゴミとしては処分できません。当店では適切に処理しております。
修理完了・作業前後の比較
| 修理前 | 修理後 | |
| タッチパッド | 浮き上がり(膨張による) | 正常(面一) |
| バッテリー状態 | 膨張・変形(要交換) | 新品バッテリーに交換 |
| 発火リスク | あり(膨張バッテリー) | 解消 |
| バッテリー駆動 | 不安定 | 正常駆動 |
バッテリー膨張に気づくサインとは?
バッテリー膨張は、以下のような症状が出ることがあります。早めに気づいて対処することが大切です。
| 症状 | 詳細 |
| タッチパッドや底面が浮く | 今回のケース。内部からバッテリーが押し上げて変形する。 |
| キーボードが押しにくい | キーボード面が持ち上がり、キーが沈みにくくなる。 |
| パソコン本体が異常に熱い | 膨張したバッテリーが発熱している可能性がある。 |
| バッテリー持ちが急激に悪化 | 劣化・膨張の初期症状として充電が続かなくなることがある。 |
「なんかタッチパッドの感触がおかしい」「キーボードが浮いている気がする」と感じたら、すぐに使用を中止してご相談ください。そのまま使用を続けると最悪の場合、発火・発煙につながる危険性があります。
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