「ウイルス感染」の警告メールは偽物?見分け方と対処法

「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」という警告メールは、多くが偽物のサポート詐欺です。実際に届いている偽メールの傾向、見分けるポイント、リンクを開いたり電話したりしてしまったときの対処、本当に感染していないかの確認方法、法人の注意点まで、都城市のパソコンサポーターゼットが分かりやすく解説します。

「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」「至急、対応してください」。そんな件名のメールが届いて、ドキッとしたことはないでしょうか。パソコンを普通に使っているだけなのに、突然「感染」と言われると、不安になるのは当然のことです。都城市のパソコンサポーターゼットにも、「ウイルス感染の警告メールが来たけれど、本当ですか」「メールに書いてある番号に、電話してしまいそうになった」というご相談が届きます。結論からお伝えすると、こうしたメールの多くは偽物で、慌てて対応すると、かえって被害にあうおそれがあります。この記事では、偽の警告メールの見分け方と、届いたときの対処、すでにリンクを開いたり電話をかけたりしてしまったときの対応を、順番にご案内します。

「ウイルス感染」の警告メールは、まず偽物を疑ってください

「ウイルスに感染しています」というメールが届いても、まず落ち着いてください。理由は、とてもシンプルです。メールを送ってきた相手が、あなたのパソコンの中の状態を、知っているはずがないからです。メールが届いただけで、お使いのパソコンが感染しているかどうかを、送り主が知る方法は、ふつうはありません。

こうした警告は、感染しているかどうかに関係なく、ばらまかれています。不安をあおって、メールの中のリンクを開かせたり、書かれている電話番号に電話をかけさせたりするのが、目的です。本物のウイルス対策ソフトの警告は、パソコンにインストールされているソフトの画面に表示されることが多く、見知らぬ電話番号に電話をかけるよう求められることは、通常ありません。

ここで言う「偽の警告」は、「サポート詐欺」と呼ばれる手口の入り口として、使われることが多いものです。パソコンの画面に、突然、警告画面や警告音が出る場合のサポート詐欺については、「サポート詐欺」に注意!偽のウイルス警告が出たときの正しい対処法で、ご案内しています。この記事では、その入り口にあたる「メール」に注目して、解説します。

実際に大量に届いている、偽の警告メールの傾向

偽の警告メールは、ごく一部の話ではありません。トレンドマイクロが2026年6月に公表した調査によると、2025年12月中旬から2026年5月までの約5か月半の間に、サポート詐欺へ誘導する偽メールが、1,300万通以上、確認されました。そのうち約94%が、「.jp」のアドレスあてで、日本の利用者が、狙われていることが分かります。送信が多かったのは、日本時間の9時から21時ごろで、ふだんメールを確認する時間帯に、重なっています。

メールの内容は、大きく分けて、次のようなものでした。

  • セキュリティやアカウントに問題があるように見せかけた、偽の警告文
  • アダルト系の内容で、興味を引こうとするもの
  • ネット通販、交通機関、金融機関、国税庁(未払い税金の督促)などを、装ったもの
  • 社内の通知(人事評価や給与の改定など)を、装った、会社員向けのもの

また、送信元が、受け取った人のメールアドレスや、実際にあるサービスのアドレスに、偽装されているものが、9割以上ありました。そのため、「自分のアドレスから届いているから、安心」とは、言えません。メールのリンクの先にある偽の警告サイトは、約9割が、1日だけ使われて、すぐに入れ替わっていたと報告されています。同じ手口が、形を変えながら、次々と届くのが、今の偽メールの特徴です。

偽物を見分ける5つのポイント

偽の警告メールには、いくつかの共通した特徴があります。次のような点に、ひとつでも当てはまるときは、偽物の可能性が高いと考えて、メールの中のリンクを開かないようにしてください。

  • 「至急」「今すぐ」「放置すると危険」など、急がせる言葉や、不安をあおる言葉が使われている。
  • 「感染しています」と言い切るのに、どのパソコンの、どのウイルスなのか、具体的な根拠が書かれていない。
  • 「確認はこちら」といった、メール内のリンクを押すように、求めてくる。
  • 電話番号が書かれていて、電話をかけるように、求めてくる。010で始まる国際電話の番号は、特に注意が必要です。
  • 送り主の名前が、会社名や公的機関を名乗っているのに、送信元のアドレスが、見慣れない文字の並びになっている。

特に、4つ目の「電話をかけさせる」という点は、サポート詐欺の最大の特徴です。ウイルスの警告に、電話番号が大きく書かれていたら、それだけで、詐欺を疑ってかまいません。見分け方の基本は、その1通、本物ですか?フィッシングメール・詐欺サイトの見分け方や、「AIが作った詐欺メール」の見分け方【2026年版】でも、ご案内しています。最近は、文章が自然で、違和感の少ないメールも増えていますので、文面だけで判断せず、「リンクを押さない」「電話をかけない」を、基本にしてください。

メールのリンクを開くと、何が起きるのか

偽の警告メールの先で、どのようなことが起きるのかを知っておくと、万が一のときに、落ち着いて対応できます。サポート詐欺は、おおまかに、次のような流れで進みます。

  1. メールのリンクを開くと、「パソコンに問題があります」という、偽の警告画面が、全画面で表示されます。警告音や、音声が流れる場合もあります。
  2. 画面に書かれた電話番号に、電話をかけるように、誘導されます。
  3. 電話に出た相手が、サポート担当者を装い、「遠隔操作のソフト」をインストールするように、指示します。
  4. 「ウイルスを除去する」という名目で、サポート料金の支払いを求められたり、ネットバンキングを開くよう、誘導されたりします。

トレンドマイクロの調査では、偽の警告サイトに書かれていた電話番号は、わずか11個で、ひとつの番号が、数百のサイトで使い回されていたとのことです。電話番号は、主に北米で使われる国際電話の番号でした。支払いは、クレジットカードやギフトカード、電子マネーのほか、ネットバンキングを使うよう求めてくる例もあります。被害が大きくなりやすい点にも、注意が必要です。警察庁の令和7年の統計では、サポート名目の架空料金請求詐欺は、認知件数が1,048件(前年比31.2%減)でしたが、被害額は14.9億円(前年比48.1%増)で、1件あたりの被害額は、大きくなっていると、報告されています。

「これは本物?」と思ったら、ご相談ください

「警告メールが届いたけれど、判断がつかない」「リンクを開いてしまって、不安」といったときは、ご自身で対応を進めず、まずは当店までお気軽にご相談ください。お持ちのパソコンの状態を確認し、必要な対応を、一緒に考えます。詳しくは、パソコン修理・サポートのページをご覧ください。

メールが届いたときの対処法

怪しい警告メールが届いたときは、次のように対応してください。何もせずに、そっと閉じるのが、いちばん安全です。

  • メールの中の、リンクや、添付ファイルを開かない。
  • 書かれている電話番号には、電話をかけない。返信もしない。
  • 「迷惑メール」として報告し、削除する。メールソフトに、迷惑メールの設定があれば、利用する。
  • どうしても気になるときは、メールのリンクからではなく、ご自身が使っているウイルス対策ソフトを、直接開いて確認する。
  • ご家族や、職場の人にも、同じメールが届いていないか、声をかけて、共有する。

特に、4つ目が大切です。メールの中のリンクではなく、ふだんお使いのウイルス対策ソフトの画面や、ご自身で保存した公式サイトのブックマークから、確認するようにしてください。ウイルス対策ソフトの選び方については、無料のウイルス対策だけで本当に大丈夫?有料セキュリティソフトとの違いもご覧ください。

リンクを開いてしまった・電話してしまったときの対処法

もし、リンクを開いて、画面いっぱいに警告が出てしまったり、電話をかけてしまったりしても、慌てる必要はありません。状況に合わせて、次のように対応してください。

  1. 警告画面が出たときは、書かれた番号には電話せず、キーボードの「Esc」キーを、2〜3秒ほど長押しします。全画面の表示が解除されて、右上に閉じるボタンが出ますので、マウスで閉じます。「サイトから移動しますか」という確認が出たときは、移動する側を選びます。
  2. Escキーで閉じられないときは、「Ctrl」「Alt」「Delete」キーを同時に押して、画面右下の電源のアイコンから、再起動します。保存していない作業内容は、失われることがあります。
  3. 電話をかけて、遠隔操作のソフトを入れてしまったときは、パソコンをネットワークから切り離します(Wi-Fiをオフにする、LANケーブルを抜く)。そのうえで、入れてしまったソフトを、削除します。パスワードも、変更してください。
  4. お金を支払ってしまったときは、クレジットカードの場合は、カード会社に連絡して、支払いの停止を依頼します。電子マネーの場合は、発行元に、被害を連絡します。
  5. 偽の警告画面や、カードの利用履歴など、証拠になるものを残して、最寄りの警察署か、IPA(情報処理推進機構)の安心相談窓口に、相談します。

警察庁のページでは、遠隔操作ソフトを入れてしまった場合は、ネットワークから切断してウイルスチェックを行い、可能であれば、初期化することも案内されています。IPAの安心相談窓口は、平日の日中に電話で受け付けています(受付時間は、変更されることがありますので、最新の情報は、公式サイトでご確認ください)。偽の警告画面は、閉じ方を知っていれば、閉じるだけで対処が済むことが、ほとんどです。被害にあっても、ご自身を責めずに、すぐに相談することが大切です。

なお、当店でも、偽の警告画面や、悪質な広告の削除、ウイルスやスパイウェアに感染していないかの診断などに、対応しています。ご自身で対処するのが不安なときは、ご相談ください。

本当に感染していないか心配なときの確認方法

「偽物とは分かったけれど、念のため、本当に感染していないか、確かめたい」という場合は、Windowsに標準で入っている「Windowsセキュリティ」で、確認できます。スタートボタンから「設定」を開き、「プライバシーとセキュリティ」の中にある「Windowsセキュリティ」を選びます。続いて、「ウイルスと脅威の防止」を開き、「クイックスキャン」を実行してください。ほかのウイルス対策ソフトを使っている場合は、そのソフトを、直接開いて、スキャンを行います。

スキャンで問題が見つからなければ、まず安心してよい状態です。あわせて、Windows Updateを最新にしておくことも、大切な備えです。OSやソフトを、最新の状態に保つことは、警察庁も、被害防止のために、呼びかけています。パソコンの調子が、おかしくなったように感じるときや、スキャンで何か見つかったときは、無理に操作せず、ご相談ください。なお、スマートフォンでも、同じような偽の警告が出ることがあります。スマートフォンの場合も、表示された電話番号にはかけず、画面を閉じるのが、基本です。

法人・複数台のパソコンをお使いの方へ

会社や事務所では、偽の警告メールが、より巧妙な形で、届くことがあります。トレンドマイクロの調査では、2026年4月ごろから、社内ネットワークのセキュリティ監査や、人事評価、給与の改定といった、社内の通知を装ったメールも、確認されています。法人でも、遠隔操作によって、インターネットバンキングの高額な被害につながった例が、あると報告されています。

対策として、次のような点を、確認しておくと安心です。まず、「怪しいメールを開いてしまったら、すぐに報告する」という約束を、社内で共有しておくことです。叱られると思って、報告が遅れると、被害が広がってしまいます。つぎに、AnyDeskやTeamViewerなどの、遠隔操作ソフトの使い方について、社内でルールを決めておくことです。これらは、本来は、正規のソフトですが、詐欺にも悪用されます。さらに、メールの送信元を確認するための仕組みや、ウイルス対策の設定の見直しも、有効です。当店では、都城市を中心に、複数台のパソコンの点検や、セキュリティ対策のご相談にも、対応しています。詳しくは、法人向けサポートのページをご覧ください。

▶ あわせて読みたい記事

▶ 「サポート詐欺」に注意!偽のウイルス警告が出たときの正しい対処法――画面に警告が出てしまった方はこちらもご覧ください。

▶ その1通、本物ですか?フィッシングメール・詐欺サイトの見分け方――怪しいメールの見分け方の基本はこちらもどうぞ。

▶ 「AIが作った詐欺メール」の見分け方【2026年版】――自然な文章の詐欺メールが心配な方はこちらもご覧ください。

▶ 無料のウイルス対策だけで本当に大丈夫?有料セキュリティソフトとの違い――ウイルス対策を見直したい方はこちらもご参考にしてください。

よくあるご質問

Q1. 「ウイルスに感染しています」というメールが届きました。本当に感染していますか?
A1. 多くの場合は、偽物です。メールの送り主は、あなたのパソコンの状態を知ることができません。リンクを開かず、電話もかけずに、削除してください。

Q2. メールのリンクを、うっかり開いてしまいました。どうすればいいですか?
A2. 警告画面が出たときは、書かれた電話番号にはかけず、Escキーを2〜3秒長押しして、全画面表示を解除し、画面を閉じてください。閉じられないときは、Ctrl・Alt・Deleteキーから再起動します。不安が残る場合は、ご相談ください。

Q3. すでに、書かれていた番号に電話をしてしまいました。
A3. まず、遠隔操作のソフトを入れていないか、お金の支払いをしていないかを、思い出してください。ソフトを入れた場合は、ネットワークから切り離して、早めにご相談ください。お金を支払ってしまった場合は、カード会社や、警察署にも、連絡をしてください。

Q4. 遠隔操作のソフトを入れてしまいました。
A4. パソコンをネットワークから切り離し、入れたソフトを削除して、パスワードを変更してください。状況によっては、初期化が必要になることもあります。早めに、ご相談ください。

Q5. 本当に感染していないか、確認する方法はありますか?
A5. Windowsに標準で入っている「Windowsセキュリティ」の、「ウイルスと脅威の防止」から、クイックスキャンを実行できます。ほかのウイルス対策ソフトをお使いの場合は、そのソフトを直接開いて、スキャンしてください。

Q6. スマートフォンにも、同じメールが届きます。
A6. スマートフォンにも、同様の偽メールが届くことがあります。リンクを開かず、電話もかけずに、削除してください。

Q7. 会社のパソコンで、社員が、怪しいメールを開いてしまった場合は?
A7. すぐに、管理者や担当者に報告し、パソコンをネットワークから切り離してください。複数台まとめての点検や、対応のご相談も、承っております。

Q8. 相談だけでも大丈夫ですか?
A8. はい、大丈夫です。診断・お見積りは無料ですので、「これくらいのことで聞いてもいいのか」と迷わず、お気軽にお電話ください。

「ウイルスに感染しています」という警告メールは、不安をあおって、リンクを開かせたり、電話をかけさせたりするための、偽物であることがほとんどです。慌てずに、リンクを押さない、電話をかけない、という2つを守れば、被害は防げます。もし、開いてしまったり、電話をかけてしまったりしても、早めの対応と相談で、被害を小さくできます。判断に迷うときや、不安が残るときは、都城市のパソコンサポーターゼットまで、お気軽にご相談ください。


2026.10.21 08:11

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