パソコンの起動が遅い…自動起動アプリを減らす設定のやり方

「電源を入れてから、デスクトップが表示されて操作できるようになるまで、とにかく時間がかかる」「以前は数十秒で使えたのに、最近はお茶を入れて戻ってきてもまだ動いている」——パソコンの起動の遅さは、都城市のお客様からも、とても多くいただくご相談のひとつです。故障や寿命を疑う前に、まず見直していただきたいのが、パソコンの電源を入れたときに「勝手に立ち上がってくるアプリ」の数です。アプリを減らすだけで、起動が軽くなる場合は少なくありません。この記事では、Windows 11を例に、自動で起動するアプリ(スタートアップアプリ)を確認し、減らしていく設定を、順を追ってご紹介します。Windows 10でも、よく似た画面で操作できます。
起動が遅い原因のひとつは、「勝手に立ち上がるアプリ」です
パソコンを使い始めると、さまざまなアプリが増えていきます。そのなかには、インストールするときの初期設定のままだと、パソコンを起動するたびに、自動で立ち上がるものがあります。たとえば、クラウドストレージの同期アプリ、チャットやビデオ通話のアプリ、ゲームの起動用ソフト、プリンターやマウスなど周辺機器のユーティリティ、アプリの更新を確認するだけの常駐ソフトなどです。これらを「スタートアップアプリ」と呼びます。
ひとつひとつは小さな負担でも、数が増えると、パソコンが起動するたびに、同時にたくさんの処理を始めなければなりません。結果として、デスクトップが表示されたあとも、裏でアプリの準備が続き、操作がもたつく状態になります。さらに、自動で起動したアプリは、使っていなくてもメモリの一部を使い続けるため、パソコン全体の動きにも影響します。「起動したあとも、しばらく動作が重い」という症状のときは、スタートアップアプリが原因になっていることが多いのです。
しかも厄介なのは、自分では入れたつもりのないアプリも、いつの間にか自動起動に登録されていることがある点です。無料のアプリや、ほかのソフトと一緒にインストールされたものは、特に気づきにくいものです。まずは、今の状態を確認するところから始めましょう。
まずは確認。「設定」から自動起動するアプリの一覧を開く
いちばん分かりやすい確認方法は、「設定」アプリを使う方法です。次の手順で、自動起動するアプリの一覧を表示できます。
- キーボードの「Windows」キーと「I」キーを同時に押して、「設定」を開きます。
- 左側のメニューから「アプリ」を選びます。
- 一覧の中から「スタートアップ」を選びます。
すると、自動で起動するアプリの一覧が表示されます。それぞれのアプリの右側に、スイッチが付いていて、「オン」になっているものが、パソコンを起動したときに自動で立ち上がるアプリです。アプリの名前の下や横には、「スタートアップへの影響」として、「低」「中」「高」といった目安が表示されることがあります。この表示が「高」になっているものは、起動時の負担が大きいと考えられるため、優先して見直す候補になります。一覧は、名前順や状態順、影響の大きい順などに並べ替えることもできますので、影響の大きいものを上に表示させると、判断しやすくなります。
設定アプリの使い方そのものに不安がある方は、「設定」アプリ、迷わず使うための基本の歩き方もあわせてご覧ください。なお、画面の名称や配置は、Windowsのバージョンや更新の状況によって少し異なる場合があります。
タスクマネージャーでも確認できます。こちらは影響の大きさが見やすい方法です
もうひとつの方法が、「タスクマネージャー」を使う方法です。こちらは、アプリごとの影響の度合いが分かりやすく、パソコンに詳しい方にもよく使われています。
- キーボードの「Ctrl」キーと「Shift」キーと「Esc」キーを同時に押して、タスクマネージャーを開きます。
- 左側のメニューから「スタートアップアプリ」を選びます(Windows 10では、上部の「スタートアップ」タブを選びます)。
- 一覧の中から、止めたいアプリをクリックして選びます。
- 右下、または右クリックのメニューにある「無効化」を選びます(表記は「無効にする」などになっている場合もあります)。
一覧には、アプリの名前、発行元、状態(有効・無効)、そして「スタートアップへの影響」が並んでいます。発行元は、そのアプリを作った会社の名前で、見慣れない名前のものや、空欄のものがあったときの判断材料になります。タスクマネージャーそのものの基本的な見方については、動きが重い…タスクマネージャーで確認する基本操作で詳しく解説していますので、はじめて開く方はこちらもご参考にしてください。
ここで大切なのは、「無効化」は、アプリを削除する操作ではない、という点です。無効にしたアプリは、パソコンに残ったままで、必要なときに自分でクリックして起動すれば、いつもどおり使えます。変更したくなったら、同じ画面から、いつでも「有効にする」で元に戻せますので、安心して試していただけます。
どれをオフにしてよい?判断の目安をまとめました
一覧を見ても、「これは何のアプリなのか分からない」というものが並んでいて、手が止まってしまう方が多いと思います。判断に迷ったときの目安として、次の3つに分けて考えてみてください。
まず、「オフにしてよいことが多いもの」です。ゲームの起動用ソフト、チャットや通話のアプリ(仕事で、起動直後から通知を受け取る必要があるものを除く)、アプリの更新確認だけを行っている常駐ソフト、使うときだけ起動すれば足りる周辺機器のユーティリティ、音楽や動画の再生アプリなどです。これらは、必要なときに自分で起動しても、ほとんど困りません。
次に、「慎重に判断したいもの」です。クラウドストレージの同期アプリは、オフにすると、パソコンを起動しても自動では同期が始まらなくなります。仕事で常に同期しておきたい方は、そのままにしておきましょう。また、メーカー名が付いたユーティリティ(キーボードの特殊キー、タッチパッド、明るさ調整、バッテリー管理など)は、ノートパソコンの便利な機能を支えている場合があります。オフにして、使いづらくなったと感じたら、元に戻してください。
最後に、「触らないほうがよいもの」です。セキュリティソフト(Windows セキュリティを含みます)、日本語入力に関するもの(IME)、グラフィックスや音声のドライバーに関する常駐ツールは、パソコンの動作や安全性に直結するため、自動起動を止めないでください。これらを止めてしまうと、日本語が入力できなくなったり、音が出なくなったり、ウイルスへの備えが弱まったりするおそれがあります。迷ったときは、「名前を検索して調べる」「そのまま残す」のどちらかを選ぶのが安全です。
「このアプリ、止めても大丈夫?」と迷ったらご相談ください
見慣れないアプリや、止めてよいか判断できないものがあるときは、実際の画面を拝見しながら、お客様のパソコンに合った整理の仕方をご案内します。起動の遅さそのものについても、パソコン修理・サポートのページから、お気軽にご相談ください。
実際に減らしてみましょう。1つずつ試して、効果を確かめるのがコツです
止めるアプリが決まったら、実際に設定を変えていきます。このときの大切なコツは、「一度にたくさん止めすぎない」ことです。たくさんまとめてオフにすると、あとで何かが使えなくなったときに、どの変更が原因なのか分からなくなってしまいます。まずは、影響が「高」になっているものの中から、止めても問題がないと判断できるものを、2つか3つ選んでオフにしてみましょう。
設定を変えたら、パソコンを再起動します。「シャットダウン」ではなく「再起動」を選ぶと、変更がきちんと反映されたうえで、起動の速さを確認しやすくなります。起動にかかる時間は、「電源を入れてから、デスクトップが表示され、アイコンをクリックして反応するまで」を、スマートフォンのストップウォッチなどで測っておくと、変化が分かりやすくなります。変更の前と後で、同じ条件で測って比べてみてください。
効果が感じられて、不便もなければ、そのまま使い続けて構いません。もし、必要なアプリが自動で立ち上がらなくなって困った場合は、先ほどの画面で「オン」または「有効にする」に戻すだけです。数日使ってみて、問題がなければ、次のアプリを少しずつ見直していく、という進め方がおすすめです。一度で完璧にしようとせず、慎重に、少しずつ進めてください。
よくあるアプリごとの考え方:OneDrive・セキュリティソフト・見覚えのないアプリ
一覧でよく見かけるアプリについて、考え方をご紹介します。まず「Microsoft OneDrive」は、写真や書類を自動でクラウドに同期するためのアプリです。オフにすると、パソコンを起動しても自動では同期が始まりません。ふだんからOneDriveを活用している方は、そのままにしておくのがよいでしょう。同期の対象にするフォルダの選び方は、OneDriveの同期設定を使いこなす。同期するフォルダを選ぶ方法で解説しています。同期する量が多いと、起動直後の動作が重くなることもありますので、あわせて見直してみてください。
次に、セキュリティソフトです。起動時に自動で立ち上がるのは、パソコンを守るために必要な動きですので、基本的には止めないでください。セキュリティソフトの選び方に迷っている方は、無料と有料、セキュリティソフトは結局どちらを選ぶべき?をご覧ください。複数のセキュリティソフトを同時に入れていて、お互いに動作が重くなっているというケースもありますので、気になる場合はご相談ください。
そして、「まったく見覚えのないアプリ」が一覧に並んでいる場合です。多くは、ほかのソフトと一緒にインストールされた、無害なものですが、なかには、使った覚えのない広告表示のソフトや、不審なプログラムが紛れ込んでいる場合もあります。名前をインターネットで検索して、どのようなアプリか確認し、それでも正体が分からないときは、むやみに削除せず、まずは自動起動をオフにしておいて、ご相談ください。「発行元」が空欄、または聞いたことのない名前になっているものは、特に注意が必要です。
アプリを減らしても遅いときに、見直したいこと
スタートアップアプリを減らしても、起動の遅さがあまり変わらない場合は、ほかの原因が考えられます。代表的なものを、順番にご紹介します。
- Windowsの更新が裏で進んでいる:更新プログラムの適用や、更新後の準備が裏で続いていると、起動や動作が一時的に遅くなります。しばらく様子を見て、更新が終わってから確認してみましょう。
- ストレージの空き容量が足りない:空き容量が少なくなると、パソコン全体の動きが遅くなる傾向があります。自動で空き容量を増やす方法は、ディスクのお掃除、ストレージセンサーで自動的に空き容量を増やす設定が参考になります。
- ストレージがHDDのまま:古いパソコンに多いHDD(ハードディスク)は、SSDに比べて読み書きが遅く、起動に時間がかかりやすい傾向があります。違いについては、SSDとHDD、結局何が違うの交換で本当に速くなる?で解説しています。
- メモリが足りない:同時に使うアプリが多いと、メモリが不足して動作が重くなります。増設による効果は、メモリ(RAM)を増設すると本当に速くなる?SSD交換との違いをご覧ください。
実際に、起動が遅いパソコンの原因が、HDDの劣化だった例もあります。症状から原因を探る具体例は、起動が遅い…原因はHDDでした|串間市本城の修理事例に掲載していますので、ご自身の症状と見比べてみてください。ここまで見直しても、改善しないようでしたら、パソコン自体が古くなっている可能性もあります。修理するか、買い替えるかの判断は、値上がりが続くパソコン、修理と買い替えどちらが得?2026年の判断ポイントが参考になります。買い替えを考える場合に、いつ、何を基準に選ぶとよいかは、年末商戦でパソコンを買う前に。後悔しない選び方と買い時もあわせてご覧ください。
自分で判断するのが難しいときは、ご相談ください
スタートアップアプリの見直しは、慣れてしまえば、ご自身で気軽にできる改善策です。ただ、「どれを止めてよいか自信がない」「止めたら何かが動かなくなりそうで怖い」という方も、少なくありません。そうしたときは、無理をせず、ご相談いただくのがいちばんの近道です。
パソコンサポーターゼットは、都城市山田町にある、パソコン修理・販売・サポートの店舗です。「起動が遅い」というご相談に対しては、スタートアップアプリの整理だけでなく、ストレージの状態、メモリの使用状況、Windowsの更新の状態なども、あわせて確認し、原因に合わせた改善策をご案内しています。都城やその周辺で、ご自宅に伺ってのご相談をご希望の場合は、出張訪問エリア・料金一覧をご確認のうえ、お問い合わせください。なお、診断・お見積りは無料です。
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よくあるご質問
Q1. スタートアップアプリをオフにすると、アプリは削除されてしまいますか?
A1. いいえ、削除されません。パソコンを起動したときに自動で立ち上がらなくなるだけで、必要なときに自分で起動すれば、これまでどおり使えます。
Q2. オフにしたアプリを、元に戻すことはできますか?
A2. はい、できます。設定アプリのスイッチを「オン」に戻すか、タスクマネージャーで「有効にする」を選べば、元の状態に戻ります。
Q3. どのアプリから止めればよいですか?
A3. 「スタートアップへの影響」が「高」になっているもののうち、毎回すぐに使わないものから試すのがおすすめです。ゲームの起動用ソフトや、更新確認だけを行う常駐ソフトなどが目安になります。
Q4. セキュリティソフトも止めたほうが速くなりますか?
A4. おすすめしません。パソコンを守るために必要な機能ですので、自動起動は止めずに、そのままにしてください。
Q5. 名前を見ても何のアプリか分からないものは、どうすればよいですか?
A5. 名前をインターネットで検索して確認し、それでも分からない場合は、削除せずに、まずは自動起動をオフにして様子を見てください。心配なときは、ご相談ください。
Q6. 変更したのに、あまり速くなりませんでした。
A6. ストレージの種類や空き容量、メモリの不足、Windowsの更新状況など、ほかの原因も考えられます。症状に合わせて原因を確認しますので、ご相談ください。
Q7. Windows 10でも、同じ設定ができますか?
A7. はい、よく似た画面で操作できます。タスクマネージャーでは、「スタートアップ」タブから、同じように無効にできます。
Q8. 相談だけでも大丈夫ですか?
A8. はい、大丈夫です。診断・お見積りは無料ですので、「これくらいのことで聞いてもいいのか」と迷わず、お気軽にお電話ください。
パソコンの起動が遅いと、毎日の使い始めが、少しずつ負担に感じられてきます。スタートアップアプリの見直しは、お金をかけずに試せる、取り組みやすい改善策のひとつです。まずは影響の大きいアプリから、1つずつ試してみてください。それでも改善しない場合や、判断に迷う場合には、都城市のパソコンサポーターゼットが、状態を拝見したうえで、原因に合った対処をご案内します。まずはお気軽にお電話ください。









