メモリ増設で速くなる?SSD交換との違いを解説

「パソコンの動作が重いので見てほしい」というご相談の際、「メモリを増やせば速くなりますか?」というご質問をよくいただきます。一方で「SSDに交換した方がいいと聞いた」という方もいらっしゃり、どちらが自分のパソコンに合っているのか分からず迷ってしまう方が多い印象です。実はメモリ増設とSSD交換では、効果が出る場面がまったく異なります。この記事では、都城市のパソコンサポーターゼットが、メモリ増設とSSD交換の違いや、それぞれどんな症状に効果があるのかを分かりやすく解説します。
メモリ(RAM)とは何か
メモリ(RAM)は、パソコンが「今まさに作業している内容」を一時的に置いておく場所です。よく「作業机の広さ」に例えられます。机が広ければ広いほど、一度にたくさんの資料(アプリやデータ)を広げて作業できますが、机が狭いと、ひとつ作業を始めるたびに他の資料をいったん片付けなければならず、作業効率が落ちてしまいます。パソコンでも同じで、メモリの容量が少ないと、複数のアプリを同時に開いたり、ブラウザのタブをたくさん開いたりしたときに、動作が重くなったり、アプリが強制終了してしまったりすることがあります。
SSD(ストレージ)とは何か
一方、SSDやHDDといった「ストレージ」は、写真や書類、インストールしたソフトなど、データを長期的に保存しておく場所です。こちらは「本棚」に例えるとイメージしやすいかもしれません。本棚がいっぱいになれば新しい本を置けなくなりますし、本を探すのに時間がかかる本棚(=読み書きの遅いHDD)と、すぐに目的の本が見つかる本棚(=読み書きの速いSSD)とでは、日々の使い勝手が大きく変わります。ストレージの違いによる速度の差についてはSSDとHDD、結局何が違うの?交換で本当に速くなる?の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
メモリ不足のサイン
次のような症状が出ている場合は、メモリ不足が原因になっている可能性があります。複数のアプリを同時に開くと極端に動作が重くなる、ブラウザのタブを多く開いていると固まりやすくなる、作業中に突然アプリが強制終了してしまう、といった症状です。特に、動画編集や画像編集など、一度に大量のデータを扱う作業をされる方や、オンライン会議をしながら他の資料を同時に開くような使い方をされる方は、メモリ不足の影響を受けやすい傾向があります。
ストレージ(SSD/HDD)の問題のサイン
一方、次のような症状は、ストレージ側に原因があることが多いです。パソコンの電源を入れてから起動が完了するまでに時間がかかる、ファイルの保存や読み込みに時間がかかる、「ディスクの空き容量が不足しています」という警告が表示される、といった症状です。特に、購入から年数の経った、HDD(従来型のハードディスク)を搭載したパソコンをお使いの方は、この症状が出やすい傾向があります。ストレージの空き容量不足が原因で動作が遅くなっていた実際の修理事例についてはパソコンの動作が遅い…原因はSSDの空き容量不足でした|都城市の修理事例の記事もご参考ください。
メモリが不足するとなぜ遅くなるのか
メモリの容量が足りなくなると、Windowsは「仮想メモリ(ページファイル)」と呼ばれる仕組みを使い、ストレージ(SSDやHDD)の一部を、一時的にメモリの代わりとして利用します。ストレージはメモリに比べて読み書きの速度がかなり遅いため、この仮想メモリへの切り替えが頻繁に発生すると、パソコン全体の動作が目に見えて重くなってしまいます。特にHDD搭載のパソコンでこの現象が起きると、動作の重さがより顕著になります。メモリを増設することで、この仮想メモリへの切り替えが発生しにくくなり、結果として動作が軽快になる、というのがメモリ増設で速度が改善する仕組みです。
タスクマネージャーで今のメモリ使用状況を確認する方法
ご自身のパソコンでメモリが足りているかどうかは、「タスクマネージャー」という機能で簡単に確認できます。キーボードの「Ctrl」キー、「Shift」キー、「Esc」キーを同時に押すとタスクマネージャーが起動します。「パフォーマンス」タブを開き、「メモリ」の項目を選ぶと、現在の使用率がグラフで表示されます。日常的な作業をしている状態で使用率が常に80〜90%以上になっている場合は、メモリ不足の可能性が高いと考えられます。逆に、通常の使用時に余裕がある状態であれば、メモリよりも他の要因(ストレージやCPU)が動作の重さに影響している可能性があります。
メモリ増設で改善するケース・しないケース
メモリを増設して効果が出やすいのは、複数のアプリやブラウザタブを同時に使う機会が多い方、動画編集・画像編集など負荷の高い作業をされる方です。一方で、そもそも搭載しているストレージがHDDのままの場合、メモリを増やしても起動の遅さやファイル読み込みの遅さはあまり改善しません。この場合は、メモリ増設よりも先にSSDへの交換を検討する方が、体感できる効果が大きいことがほとんどです。また、CPU(パソコンの処理能力そのもの)自体の性能が古く、処理能力そのものが不足している場合は、メモリを増やしても抜本的な改善にはつながりにくい点にもご注意ください。
SSD交換で改善するケース
SSD交換で効果が出やすいのは、HDDを搭載した年数の経ったパソコンをお使いの方です。HDDからSSDへ交換すると、起動時間やファイルの読み書き速度が体感できるほど劇的に改善することが多く、パソコンの動作全体が軽快になったと感じられる方がほとんどです。実際に、当店でも「まるで新品になったようだ」というお声をいただくことが多い作業のひとつです。すでにSSDを搭載しているパソコンの場合は、より高速な上位モデルのSSDに交換しても、体感できる速度差は限定的なことが多いため、その場合はメモリ増設の方が効果を感じやすい場合があります。
結局どちらを優先すべきか
迷った場合の目安として、まずお使いのパソコンがHDD搭載かSSD搭載かをご確認ください。HDD搭載のパソコンであれば、SSD交換を優先することをおすすめします。すでにSSDを搭載していて、それでも複数アプリの同時使用時に重さを感じる場合は、メモリ増設を検討するとよいでしょう。もっとも確実なのは、実際にパソコンの状態を診断してもらい、どちらの対策が効果的かをプロに判断してもらうことです。当店では無料でお見積り・ご相談を承っておりますので、お気軽にご相談ください。パソコンの買い替えを検討すべきタイミングについてはそのパソコン、まだ使えます?買い替えのタイミングを見極める7つの目安の記事も、あわせて判断材料としてご活用ください。
増設・交換時に知っておきたい注意点
メモリには「DDR4」「DDR5」といった規格があり、パソコンの機種によって対応する規格や最大搭載可能容量が決まっています。市販されているメモリであれば何でも取り付けられるわけではなく、お使いの機種に合った規格・容量のものを選ぶ必要があります。また、近年の薄型ノートパソコンの中には、メモリが基盤に直接はんだ付けされており、そもそも増設ができない機種も増えています。SSD交換についても同様に、機種によって対応する形状(2.5インチ・M.2など)が異なるため、事前の確認が欠かせません。加えて、SSD交換の場合は、これまで使っていたデータやWindowsの設定をそのまま新しいSSDへ引き継ぐ「データ移行」の作業も必要になります。新しいパソコンへのデータ移行方法については新しいパソコンへのデータ移行、自分でもできる?引っ越しソフトの使い方の記事も参考になりますが、増設・交換作業ともに、パソコンの分解が必要になる場合が多く、自己判断での作業は保証対象外になったり、思わぬ故障につながったりするリスクもあるため、ご不安な方は無理をせず専門店にご相談されることをおすすめします。
メモリ不良によるトラブルにもご注意を
メモリは増設によって速度改善が期待できる部品である一方、経年劣化や初期不良によって、パソコンが正常に起動しなくなる原因にもなり得ます。実際に当店では、電源は入るものの画面がまったく映らないというご相談を受け、調査の結果メモリの不良が原因だったという修理事例もございました。詳しくは電源は入るのに画面が映らない…原因はメモリ不良でした|曽於市の修理事例の記事でご紹介しています。突然パソコンが起動しなくなった場合、メモリの不良やズレが原因になっていることもあるため、心当たりのある方は一度ご相談ください。
よくあるトラブルと対処法
メモリを増設したのに、あまり速くなった感じがしない
そもそもの原因がストレージ(HDD)にある可能性があります。ストレージの種類をご確認の上、SSD交換もあわせてご検討ください。
SSDに交換したのに、複数アプリを開くとまだ重い
メモリ不足が原因の可能性があります。タスクマネージャーでメモリの使用率を確認することで、原因を絞り込める場合があります。
自分のパソコンにメモリを増設できるか分からない
機種によって対応状況が異なります。ご不安な場合は、パソコンの型番をお伝えいただければ、当店で対応可否を確認いたします。
まとめ
メモリ増設とSSD交換は、それぞれ効果を発揮する場面が異なります。「複数の作業を同時にすると重い」という悩みにはメモリ増設が、「起動や読み込みそのものが遅い」という悩みにはSSD交換が向いています。ご自身のパソコンの症状と、搭載しているストレージの種類を確認した上で、適切な対策を選んでいただければと思います。判断に迷う場合は、無理に自己判断せず、専門店へのご相談をおすすめします。
メモリ増設・SSD交換のご相談、まずはお気軽にどうぞ
「自分のパソコンに合った対策が知りたい」「増設・交換ができる機種か確認したい」といったご相談も承っています。専門用語を使わず分かりやすくご説明します。
よくあるご質問
Q. メモリとSSD、両方一度に対策した方がいいですか?
予算やパソコンの状態によります。まずはどちらの症状が強く出ているかを確認し、優先度の高い方から対策することをおすすめします。ご相談いただければ状況を診断いたします。
Q. メモリは自分で増設できますか?
機種によっては可能ですが、パソコン内部の分解作業が必要になるため、不慣れな場合は保証対象外になったり、故障につながったりするリスクがあります。ご不安な方は専門店へのご相談をおすすめします。
Q. 全てのノートパソコンでメモリ増設はできますか?
できません。近年の薄型ノートパソコンには、メモリが基盤に直接固定されていて増設できない機種もあります。事前の確認が必要です。
Q. SSD交換すると、今使っているデータはどうなりますか?
SSD交換の際は、これまでのデータやWindowsの設定を新しいSSDへ移行する作業が必要です。当店でも対応可能ですので、ご相談ください。
Q. メモリの容量はどれくらいあれば十分ですか?
一般的な用途であれば一定の容量で快適に使えますが、動画編集など負荷の高い作業をされる方は、より多くの容量が必要になる傾向があります。用途に応じてご相談ください。
Q. 古いパソコンでもメモリ増設やSSD交換の効果はありますか?
機種やCPUの世代によります。あまりに古い機種の場合、それ以外の性能面がボトルネックになっていることもあるため、買い替えとの比較も含めてご相談いただくのがおすすめです。
Q. 診断だけでもお願いできますか?
もちろんです。都城市を中心に、三股町・小林市・高原町・曽於市・えびの市・志布志市・串間市など近隣エリアへの出張対応も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
メモリ増設とSSD交換、それぞれの得意分野を知っておくことで、無駄な出費を避けながら、パソコンを効果的に長く快適に使い続けることができます。都城のパソコンサポーターゼットでは、こうしたご相談も丁寧にお受けしていますので、気になることがあればいつでもお問い合わせください。
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