電源が突然切れる…冷却ファン故障|都城市乙房町

普段どおり使っていたのに突然電源が切れる…原因は冷却ファンの故障でした
パソコンを使っている最中に、何の前触れもなく突然電源が切れてしまう。そんな症状でお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、都城市乙房町よりお持ち込みいただいたノートパソコンの修理事例をご紹介します。症状は「普段通り使用していたら突然電源が切れる」「再度電源を入れ直すとしばらくは使えるが、また突然切れてしまう」というもので、詳しく調べたところ、原因は内部の冷却ファンの故障(軸受の固着による回転停止)でした。CPU温度の測定から分解調査、ファンの取り外しと部品発注、交換作業、動作確認までの流れを、実際の作業写真とともに詳しくお伝えします。
ご相談内容:使用中に突然電源が切れる
都城市乙房町のお客様より、「パソコンを使っている途中で突然電源が落ちてしまう」とのことでご来店・お持ち込みいただきました。機種はNEC LAVIE Smart N15(型名:PC-SN134BCAW)、Intel Core i5-1235Uを搭載したノートパソコンです。詳しくお話を伺うと、いつも通りパソコンを使用していると前触れなく電源が切れてしまい、電源ボタンを押して再度起動すると、しばらくの間は問題なく使用できるものの、また突然電源が切れてしまうとのことでした。この「起動直後はしばらく使えるが、また落ちる」という症状は、パソコン内部の温度が一定の水準を超えると自動的に電源を落として本体を保護する、いわゆる熱暴走(サーマルシャットダウン)に特有のパターンです。まずは実際にCPU温度がどの程度まで上昇しているのかを確認するところから診断を始めました。
診断①:CPU温度を測定すると異常な高温を確認
お預かりしたNEC LAVIE Smart N15で、CPU温度を監視できる診断ソフト「Core Temp」を使って温度を確認したところ、10コアあるCPUのほとんどのコアで80℃台という異常な高温を記録していました。表示には「84℃(!)」のように、通常より高い温度であることを示す「(!)」マークが多数付いており、CPUの動作保証上限とされる「Tj.Max(100℃)」にかなり近い温度まで達していたことが分かります。CPUの負荷(Load)自体はそれほど高くない状態でこの温度になっていたことから、CPUの処理能力そのものというより、発生した熱をうまく逃がせていない、冷却系統側に問題がある可能性が高いと考えられました。
熱暴走(サーマルシャットダウン)とは
パソコンの内部では、CPUなどの部品が動作するたびに熱が発生しています。通常はヒートパイプと冷却ファンによってこの熱を外部へ逃がしていますが、何らかの理由で放熱がうまくいかなくなると、CPU温度がどんどん上昇してしまいます。多くのパソコンには、内部温度が一定の危険な水準を超えると、部品が故障する前に自動的に電源を落として保護する仕組みが備わっており、これが「熱暴走」や「サーマルシャットダウン」と呼ばれる現象です。突然の電源断は一見トラブルのように感じられますが、実際にはパソコン自身が「これ以上動作を続けると壊れてしまう」と判断して身を守っている状態ともいえます。夏場を中心に、熱暴走に関するご相談は数多く寄せられており、詳しい原因とご自身でできる対策については「パソコンが夏に急に落ちる…その原因は熱暴走かも!今すぐできる7つの対策」でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
診断②:パソコンを分解してファンの動作を確認
CPU温度の異常な高さから、冷却系統に何らかの不具合が起きている可能性が高いと判断し、本体を分解して内部を確認することにしました。裏カバーを開けると、マザーボード中央付近に冷却ファンが取り付けられているのが確認できます。分解して見た限り、ファンの羽根には破損や変形などの見た目の異常はなく、内部にホコリが極端に詰まっている様子もありませんでした。しかし、実際に電源を入れた状態でファンが回転しているかを確認すると、羽根がまったく動いていない状態であることが分かりました。ホコリの詰まりなど分かりやすい原因が見当たらないまま回転が止まっているというのは、モーター自体に何らかの不具合が起きている可能性を示すサインです。
診断③:手でファンを回してみると異常な固さを確認
ファンが回転していない原因をさらに詳しく調べるため、電源を切った状態で、ファンを間近で確認しながら指先で直接羽根を回してみました。通常、正常なファンであれば軽い力ですっと回転しますが、今回のファンは手で回そうとしてもものすごく固く、スムーズに回転しない状態であることが確認できました。この「手で回してもかたい」という症状は、ファンの回転軸を支えている軸受(ベアリング)部分が経年劣化やホコリ・油切れなどによって固着し、モーターが羽根を回そうとしても物理的に回せなくなっている状態を示しています。軸受が固着する手前の段階では、ファンから「キュルキュル」「カラカラ」といった異音が出ることも多く、そうした前兆については「パソコンからうるさい音が…ファンの異音、原因と対処法」でも詳しくご紹介しています。今回のケースでは、その先の段階まで進み、ついに回転そのものが完全に止まってしまっていたと考えられます。
ファンの故障が確定、取り外し
ここまでの診断で、ファンの回転が完全に停止しており、軸受の固着が原因であることがほぼ確定しました。軸受が固着したファンは、清掃や注油などで一時的に改善する場合もありますが、今回のように手で回してもかたい状態まで進行していると内部の摩耗が進んでいる可能性が高く、根本的な解決には新しいファンへの交換が必要です。ファンの故障を確定し、本体からファンユニットを取り外しました。
型番を確認して部品を取り寄せ
取り外したファンをよく見ると、羽根の外周部分に型番の刻印があり、「FKGF DC5V 0.5A」「DFS561405FL0T EP」という表示、あわせて「FCN」ブランドのブラシレスモーターであることが確認できました。パソコン修理では、こうした部品に刻印された型番をもとに、同一または互換性のある交換部品を探すところから作業が始まります。
部品の取り寄せと入荷
確認できた型番をもとに、交換用の冷却ファンを取り寄せる手配を行いました。ノートパソコン用の冷却ファンは機種ごとに形状やコネクタの形が異なる専用設計になっていることが多く、汎用品では取り付けられないケースがほとんどです。今回のファンは部品の手配から到着まで約1週間ほどお時間をいただきましたが、無事に同型のファンが入荷しました。取り外した古いファンと、新しく届いたファンを並べて比較すると、外観上は同じ形状で、羽根や軸受部分に目立った摩耗の違いは見た目からは分かりませんでしたが、実際に手で回してみると、新しいファンは非常に軽くスムーズに回転し、古いファンとの違いは明らかでした。
交換作業:新しい冷却ファンの取り付けと仮組みでの動作確認
部品が揃ったところで、新しい冷却ファンの取り付け作業を行いました。ヒートパイプとの接触面やネジ穴の位置を確認しながら、古いファンがあった場所へ丁寧に固定し、電源用のコネクタもマザーボードへしっかりと接続しました。あわせて、ヒートパイプとCPU・チップセットが接する面に古い熱伝導グリスが残っていたため、これも一度きれいに拭き取り、新しい熱伝導グリスを適量塗布したうえで組み直しています。取り付けが完了したところで、外装カバーを完全に閉じる前の仮組みの状態で一度電源を入れ、動作確認を行いました。電源を入れると、これまで回転していなかったファンがしっかりと回転している様子を確認でき、これまで無音だった内部から風切り音が聞こえるようになりました。仮組みの段階で動作確認を行うのは、万が一接続不良や取り付けミスがあった場合に、本組み立て後に再度分解する手間を避けるためです。
動作確認:Windows起動後にCPU温度を測定
ファンの回転を確認できたところで、そのままWindowsを起動し、あらためて診断ソフト「Core Temp」でCPU温度を測定しました。修理前は複数のコアで80℃台まで上昇し「(!)」マークが表示されていましたが、修理後は同じような使用状況でも各コアとも40℃前後まで温度が下がっており、警告マークも表示されなくなりました。ファンがしっかりと回転し、冷却が正常に機能するようになったことで、CPU温度は健全な範囲まで改善していることが確認できました。
本体を元通りに組み立て
ファンの回転とCPU温度、いずれも問題がないことを確認できたため、いったん電源を落とし、取り外していたバッテリーを本体へ装着したうえで、外装カバーを元通りに取り付けました。
最終確認:再度Windowsを起動して動作確認、お引き渡し
カバーを元に戻したあとは、最後にもう一度Windowsを起動し、ファンの回転やCPU温度をはじめ、すべての動作に問題がないことを確認しました。外装の簡易清掃も行ったうえで、お客様へお引き渡ししました。
熱暴走・ファン故障が疑われるときのチェックポイント
同じような症状でお困りの方向けに、ご自身でも確認していただけるポイントをいくつかご紹介します。まず、パソコンの底面や排気口を手で触れて、普段より熱く感じないか確認してください。あわせて、排気口から出てくる風の強さにも注目してみましょう。ファンが正常に回転していれば排気口からしっかりとした風が出てきますが、風がほとんど感じられない場合は、ファンの回転が止まっている可能性があります。また、ファンから「カラカラ」「キュルキュル」といった異音がしている場合は、軸受の劣化が進行しているサインで、今回のように完全に止まってしまう前段階であることが多いです。ノートパソコンの内部は精密な部品が密集しており、ご自身での分解は配線や基板を傷つけてしまうリスクが高いため、異常を感じた時点で早めに専門店へご相談いただくことをおすすめします。
持込修理について
今回のケースは、都城市乙房町のお客様に店舗までパソコンをお持ち込みいただいての修理となりました。当店では、店舗へのお持ち込みのほか、ご自宅やオフィスへ伺う出張修理にも対応しております。それぞれのメリットや向いているケースについては「出張修理と持ち込み修理、パソコン修理はどちらを選ぶべき?」で詳しくご紹介していますので、状況に応じてお選びいただければと思います。都城でパソコン修理をご検討中の方には「都城でパソコン修理といえば?地元密着でできること」もあわせてご覧ください。都城はもちろん、近隣エリアからのご相談も承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
まとめ
今回は、「使用中に突然電源が切れる」という症状の原因が、内部の冷却ファンの故障(軸受の固着による回転停止)だったという修理事例をご紹介しました。CPU温度の測定という比較的シンプルな診断から始まり、分解してファンの動作を目視・手動で確認することで、ホコリ詰まりなどの分かりやすい原因ではなく、ファン自体の物理的な故障であることを特定できたケースです。パソコンが熱を持ちやすくなった、使用中に突然電源が落ちるようになったといった症状は、放置すると他の部品にまで負担がかかり、故障の範囲が広がってしまうおそれもあります。同じような症状に心当たりのある方は、重症化する前に一度点検をご検討ください。
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よくあるご質問
Q. パソコンが使用中に突然電源が切れるのはなぜですか?
A. 代表的な原因の一つが「熱暴走(サーマルシャットダウン)」です。内部の温度が一定の水準を超えると、パソコンが部品の故障を防ぐために自動的に電源を落とす仕組みが働きます。今回のケースでは、冷却ファンの故障により内部の熱をうまく逃がせなくなっていたことが原因でした。
Q. CPU温度は何度くらいが危険な目安ですか?
A. 目安として、多くのCPUには「Tj.Max」と呼ばれる動作保証上限温度(今回の機種では100℃)が設定されており、これに近づくほど熱暴走のリスクが高まります。診断ソフトでの表示が80℃台後半〜90℃台まで上昇している場合は、冷却系統に何らかの不具合が起きている可能性が高いといえます。
Q. 冷却ファンが回らなくなる原因は何ですか?
A. 主な原因として、内部にホコリが詰まって回転が妨げられているケースと、今回のようにファンの回転軸を支える軸受(ベアリング)が経年劣化や油切れによって固着し、モーター自体が羽根を回せなくなっているケースの2つが考えられます。
Q. ファンから異音がする場合も同じ症状ですか?
A. 「カラカラ」「キュルキュル」といった異音は、軸受の劣化が進行している初期〜中期のサインであることが多く、今回のように完全に回転が停止してしまう一歩手前の状態と考えられます。異音に気づいた時点でご相談いただくと、回転が止まってしまう前に対処できる可能性があります。
Q. ファンの交換にはどれくらいの期間がかかりますか?
A. 交換用ファンの在庫状況によって前後しますが、今回のケースでは部品の手配から入荷まで約1週間ほどお時間をいただきました。機種専用のファンをお取り寄せする場合、ある程度の納期が必要になる点はあらかじめご了承ください。
Q. ご自身で冷却ファンを掃除・交換することはできますか?
A. ノートパソコンの内部は配線や基板が密集しており、分解時に部品を傷つけてしまうリスクが高いため、ご自身での分解・清掃はおすすめできません。特にファンの取り外しにはヒートパイプやコネクタの取り扱いに注意が必要なため、専門知識のあるスタッフへのご相談をおすすめします。
Q. 熱暴走を放置するとどうなりますか?
A. 熱暴走そのものはパソコンを保護するための仕組みですが、高温状態が繰り返されると、CPUだけでなくバッテリーやマザーボード上の他の部品にも負担がかかり、劣化や故障の範囲が広がってしまうおそれがあります。症状に気づいた時点で早めに点検を受けることをおすすめします。
Q. 都城市乙房町以外からも持ち込み修理はできますか?
A. 都城市はもちろん、三股町・曽於市・志布志市・串間市・小林市・高原町・えびの市・宮崎市など近隣エリアからのご来店・出張のご依頼にも対応しております。診断・お見積りは基本的に無料ですが、分解を伴う診断の場合は別途診断料が発生する場合がございます。
「使用中に突然電源が切れる」「パソコンが熱くなる」とお困りの方は、パソコンサポーターゼットにお気軽にご相談ください。都城市はもちろん、三股町・曽於市・小林市・えびの市・志布志市・串間市など近郊エリアへの出張訪問にも対応しております。


















