家庭内のファイル共有設定|共有フォルダとネットワークドライブの使い方

「リビングのパソコンにある写真を、書斎のパソコンでも見たい」「家族で使う書類を、それぞれのパソコンから同じ場所に保存したい」。そんなとき、USBメモリにコピーして持ち運んでいる方も多いのではないでしょうか。USBメモリを使う方法は手軽ですが、そのたびに差し替える手間がかかりますし、どのファイルが最新なのか分からなくなってしまうこともあります。実は、同じ家の中でWi-Fiやルーターにつながっているパソコン同士であれば、Windowsの標準機能だけで、ファイルをやりとりする仕組みを作ることができます。それが「共有フォルダ」と「ネットワークドライブ」です。この記事では、基本操作に慣れてきた方に向けて、家庭内でファイルを共有するための基本的な設定の流れと、安全に使うための注意点を、都城のパソコンサポーターゼットがやさしくご紹介します。画面の表示は、お使いのWindowsのバージョンによって少し異なる場合がありますので、ご自身の画面と見比べながら、ゆっくり読み進めてみてください。
家庭内のファイル共有とは? 「共有フォルダ」と「ネットワークドライブ」の関係
家庭内のファイル共有とは、同じルーターにつながっているパソコン同士で、片方のパソコンにあるフォルダを、もう片方のパソコンから開いたり、ファイルを保存したりできるようにする仕組みのことです。このとき、ファイルを置いている側のパソコンで「このフォルダを、ほかのパソコンから使えるようにする」と設定することを「フォルダを共有する」といい、共有されたフォルダのことを「共有フォルダ」と呼びます。そして、使う側のパソコンから、その共有フォルダを、まるで自分のパソコンの中にあるドライブのように、いつでも開けるようにしておく設定が「ネットワークドライブの割り当て」です。つまり、共有フォルダは「貸し出す側の設定」、ネットワークドライブは「借りる側の便利設定」と考えると、イメージしやすくなります。なお、ファイルをほかの人と共有する方法には、このほかにも、インターネット上にファイルを置くクラウドサービスや、ネットワークにつないで使う専用のストレージ機器(NAS)などがあります。クラウドの基本についてはクラウドストレージって何?写真・データを守る基本のバックアップ知識でご紹介していますので、あわせてご覧ください。
設定を始める前に確認しておきたい4つのこと
共有の設定を始める前に、あらかじめ確認しておきたいことがあります。ひとつめは、2台のパソコンが、同じルーターにつながっていることです。同じWi-Fiにつながっているか、あるいは同じルーターから有線でつながっていれば問題ありません。ゲスト用の別のWi-Fiにつなげていると、お互いが見えなくなる場合があります。Wi-Fiへの接続方法に不安がある方は、初めてのWi-Fi接続、パソコンのつなぎ方もご参考にしてください。2つめは、共有する側のパソコンの「名前」を確認しておくことです。「設定」の「システム」にある「バージョン情報」を開くと、「デバイス名」としてパソコンの名前が表示されますので、メモしておきましょう。3つめは、共有する側のパソコンの、ユーザー名とパスワードを分かるようにしておくことです。ほかのパソコンから共有フォルダを開くとき、これらの入力を求められる場合があります。最後の4つめは、ネットワークの種類を「プライベート」にしておくことで、これは次の項目で詳しくご紹介します。設定アプリの見方に不安がある方は、「設定」アプリ、迷わず使うための基本の歩き方もあわせてご覧ください。
ネットワークの種類を「プライベート」にして、共有の詳細設定を確認する
Windowsは、つながっているネットワークを「プライベート」と「パブリック」の2種類に分けて扱っています。「プライベート」は自宅のように、信頼できる機器だけがつながっているネットワークのことで、「パブリック」は、カフェや駅など、不特定多数の人が使うネットワークのことです。外部の人に見られたくない大切なデータを守るため、パブリックのネットワークでは、パソコンが共有に関する機能を自動で制限します。そのため、自宅で共有を使いたいときは、自宅のネットワークを「プライベート」にしておく必要があります。設定を確認するには、「設定」の「ネットワークとインターネット」を開き、つながっているWi-Fi(または「イーサネット」)をクリックして、「ネットワークプロファイルの種類」を確認します。ここで「プライベートネットワーク」にチェックが入っていれば、準備はできています。次に、「ネットワークとインターネット」の「ネットワークの詳細設定」にある「共有の詳細設定」を開きます。プライベートネットワークの欄にある「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」が、「オン」になっているかを確認してください。パブリックネットワークの欄については、安全のために、これらをオフのままにしておくことをおすすめします。外出先のネットワークを安全に使う方法については、旅行先や外出先の「フリーWi-Fi」、安全に使うための注意点もあわせてご覧ください。
フォルダを共有する手順:プロパティの「共有」タブから設定します
ここからは、実際にフォルダを共有する手順です。まず、共有したいフォルダを、共有する側のパソコンの中に用意します。あまり深い場所に置くと分かりにくくなりますので、「ドキュメント」の中や、デスクトップなど、分かりやすい場所に「共有用」といった名前のフォルダを新しく作っておくと便利です。そのフォルダを右クリックして「プロパティ」を選び、「共有」というタブを開いて、「共有」というボタンを押します。すると、共有する相手を選ぶ画面が表示されます。ここでは、そのパソコンを使うユーザーの名前を選んで「追加」を押し、相手の「アクセス許可のレベル」を決めます。「読み取り」を選ぶと、相手はファイルを見たり、コピーしたりすることだけができ、「読み取り/書き込み」を選ぶと、ファイルの追加や変更、削除までできるようになります。写真を見るだけであれば「読み取り」、一緒に書類を編集したい場合は「読み取り/書き込み」というように、目的に合わせて選びましょう。設定が終わって「共有」ボタンを押すと、共有フォルダの場所が表示されますので、この画面は、あとで確認できるようにメモしておくと安心です。なお、共有を始める前に、大切なファイルのバックアップを取っておくと、操作を誤ったときにも安心です。バックアップの設定は、ファイル履歴機能で、自動バックアップを設定する方法で詳しくご紹介しています。
ファイル共有の設定でお困りの方はご相談ください
「設定したのに相手のパソコンから見えない」「どこまで共有してよいのか不安」という方は、実際のパソコンとネットワークの状態を確認しながら、安全な共有のしかたをご案内いたします。詳しくはパソコン修理・サポートのご案内をご覧ください。
ほかのパソコンから、共有フォルダを開いてみる
共有フォルダの設定が終わったら、もう1台のパソコンから、実際に開いてみましょう。エクスプローラーを開き、画面の上のほうにあるアドレスバー(フォルダの場所が表示されている細長い欄)をクリックして、「\\」(バックスラッシュを2つ)に続けて、共有している側のパソコンの名前を入力します。たとえば、パソコンの名前が「PC-LIVING」であれば、「\\PC-LIVING」のように入力して、Enterキーを押します。すると、そのパソコンで共有されているフォルダの一覧が表示されます。あるいは、エクスプローラーの左側にある「ネットワーク」をクリックして、表示されたパソコンの名前から選ぶこともできますが、環境によっては、パソコンの名前がうまく一覧に表示されないことがあります。その場合でも、名前を直接入力する方法でしたら、開ける場合が多いです。初めて開くときは、ユーザー名とパスワードを入力する画面が表示されることがあります。その場合は、共有している側のパソコンのユーザー名とパスワードを入力してください。Microsoftアカウントを使っている場合は、PINではなく、そのアカウントのパスワードを入力する必要があります。入力の画面にある「資格情報を記憶する」にチェックを入れておくと、次からの入力を省くことができますが、家族以外の人が使うパソコンでは、チェックを入れないようにしましょう。
毎回入力しなくて済む「ネットワークドライブの割り当て」
共有フォルダを毎回、アドレスバーに入力して開くのは、少し面倒に感じるかもしれません。そんなときに便利なのが、「ネットワークドライブの割り当て」です。この設定をしておくと、共有フォルダが「Z:」のようなドライブとして、エクスプローラーの「PC」の中に表示されるようになり、USBメモリや外付けのHDDと同じ感覚で、すぐに開けるようになります。設定の手順は、エクスプローラーを開き、上のほうにある「…(もっと見る)」のボタンから「ネットワークドライブの割り当て」を選びます。次に、「ドライブ」の欄で、使われていない好きな文字(たとえば「Z」)を選び、「フォルダー」の欄に、共有フォルダの場所(\\PC-LIVING\共有用 のような形)を入力します。「ログオン時に再接続する」にチェックを入れておくと、パソコンを起動するたびに、自動でつながるようになります。ただし、共有している側のパソコンの電源が切れている、またはスリープ状態になっていると、ネットワークドライブは開けなくなります。そのため、使いたいときは、共有している側のパソコンが起動していることを確認してください。また、ファイルの保存場所を整理する考え方については、ファイルの保存場所が分からない…整理のキホンも参考になります。
共有フォルダが開けないときに確認したいポイント
設定したはずなのに、共有フォルダが開けないということも、よくあります。そのようなときは、順番に確認してみてください。まず、2台のパソコンが、同じルーターにつながっているかを確認します。次に、共有する側のパソコンの電源が入っていて、スリープ状態になっていないかを確認します。さらに、入力したパソコンの名前に間違いがないかも、見直してみましょう。名前が分かりにくいときは、パソコンの名前の代わりに、「IPアドレス」と呼ばれる数字の並び(たとえば「192.168.1.10」のようなもの)を入力する方法もあります。それでも開けないときは、ネットワークの種類が「パブリック」のままになっていないか、「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」がオフになっていないか、前の項目で説明した設定を、もう一度確認してみてください。また、セキュリティソフトの機能が、共有の通信を止めている場合もあります。ただし、安全のための機能を、むやみにオフにするのはおすすめできません。それでも原因がはっきりしないときは、無理に設定を変更せず、ご相談いただければ、状況を確認しながらご案内いたします。そもそもWi-Fi自体が不安定な場合は、Wi-Fiが遅い・繋がらない…自分でできる5つのチェックポイントも、あわせてご確認ください。
安全に使うための注意点と、共有をやめたいときの手順
ファイル共有は便利な反面、設定を誤ると、見せたくないファイルを見られてしまったり、ほかの機器に影響が広がったりする心配があります。そこで、安全に使うための考え方を、いくつかご紹介します。まず、共有するフォルダは、必要なものだけに絞り、パソコン全体や「ドキュメント」フォルダ全体のような広い範囲を共有しないようにしましょう。次に、共有する相手は、「Everyone(全員)」のように幅広く指定せず、必要な人だけに限定してください。そして、書き込みの権限(読み取り/書き込み)は、必要な人にだけ与えるのが基本です。万が一、共有しているパソコンがウイルスに感染すると、書き込みができる共有フォルダの中身にも、被害が及ぶ場合があります。そのため、共有フォルダに置いている大切なファイルは、別の場所にもバックアップを取っておくと安心です。共有を使わなくなったときは、共有をやめる設定をしておきましょう。共有フォルダを右クリックして「プロパティ」を開き、「共有」タブの「詳細な共有」から、「このフォルダーを共有する」のチェックを外せば、共有を停止できます。なお、自宅のネットワークを「プライベート」にしたままのノートパソコンを、そのまま外出先へ持ち出すと、つなぎ先のネットワークの種類は、基本的に自動で判断されますが、不安な場合は、外出先のネットワークが「パブリック」になっているかを確認する習慣をつけておくと安心です。
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よくあるご質問
Q1. 家庭内でファイル共有をすると、インターネットから見られてしまいませんか?
A1. 同じルーターの中だけで使う共有の設定であれば、通常、インターネット側から見られることはありません。ただし、ルーターの設定や使い方によって状況が変わる場合もあるため、不安な場合はご相談ください。
Q2. WindowsとMac、スマホの間でも共有できますか?
A2. 機器やアプリによっては、共有フォルダに接続できる場合があります。ただし、設定の方法がそれぞれ異なるため、まずはWindowsのパソコン同士で試してみるのがおすすめです。
Q3. 共有フォルダにつなぐとき、ユーザー名とパスワードを毎回聞かれます。
A3. 入力の画面で「資格情報を記憶する」にチェックを入れると、次回から入力が省ける場合があります。家族以外の人が使うパソコンでは、チェックを入れないようにしてください。
Q4. 共有しているパソコンの電源が切れていると、ファイルは使えませんか?
A4. はい、共有している側のパソコンが起動していないと、共有フォルダは開けません。常にファイルを使いたい場合は、ネットワークにつないで使う専用の機器(NAS)などを利用する方法もあります。
Q5. 共有フォルダのファイルを、間違えて消してしまいました。
A5. 共有フォルダ越しに削除したファイルは、ごみ箱に入らずに、そのまま削除される場合があります。大切なファイルは、日頃からバックアップを取っておくことをおすすめします。
Q6. 共有をやめたいときは、どうすればよいですか?
A6. 共有しているフォルダを右クリックして「プロパティ」を開き、「共有」タブの「詳細な共有」から、「このフォルダーを共有する」のチェックを外すと、共有を停止できます。
Q7. ネットワークドライブの設定が消えてしまいました。
A7. 共有している側のパソコンの名前や、ネットワークの環境が変わると、つながらなくなる場合があります。設定を確認して、割り当て直してみてください。
Q8. 相談だけでも大丈夫ですか?
A8. はい、大丈夫です。診断・お見積りは無料ですので、「これくらいのことで聞いてもいいのか」と迷わず、お気軽にお電話ください。
家庭内でのファイル共有は、最初の設定に少し手間がかかりますが、一度整えておけば、USBメモリを持ち運ぶ手間がなくなり、家族みんなで同じファイルを使いやすくなります。まずは、同じルーターにつながったパソコン同士で、小さなフォルダを共有するところから、試してみてください。大切なファイルが関わる設定ですので、不安なときは無理をせず、お気軽にご相談いただければ、実際のパソコンの状態を確認しながらご案内いたします。パソコンのお困りごとは、都城市のパソコンサポーターゼットまでお気軽にご相談ください。









