消したファイルを元に戻す方法。ごみ箱・Ctrl+Zの基本

パソコンのファイルを整理していて、必要なファイルまで一緒に消してしまった。「削除」を押した直後に、「あっ」と思った。パソコンをお使いの方なら、一度は経験があるのではないでしょうか。都城市のパソコンサポーターゼットにも、「消してしまったファイルは、戻せますか」というご相談が、よく寄せられます。
消したファイルを戻せるかどうかは、「どんな方法で消したか」と「消したあとに何をしたか」で変わります。この記事では、パソコンに慣れていない方向けに、直前なら使える取り消し、ごみ箱からの戻し方、ごみ箱に入らずに消えるケース、戻せなかったときの次の手順を、順にご紹介します。まずは落ち着いて、上から順に確認していきましょう。
消したファイルが戻せるかどうかの分かれ道
Windowsでファイルを消す方法は、大きく分けて、次の3つがあります。どの方法で消したかによって、戻し方が変わります。
- 通常の削除…ファイルを選んで[Delete]キーを押す、または右クリックして「削除」を選ぶ方法です。Microsoftのキーボードショートカットの一覧では、エクスプローラーで[Delete]を押すと、「選択した項目を削除し、ごみ箱に移動する」と案内されています。
- ごみ箱を通らない削除…[Shift]キーを押しながら[Delete]を押す方法です。同じ一覧に、「選択した項目を、ごみ箱に移動せずに完全に削除する」と案内されています。
- ごみ箱を空にする…ごみ箱の中身を、まとめて完全に削除する操作です。
戻しやすい順に並べると、次のようになります。
- 消した直後なら、[Ctrl]+[Z]で取り消す。
- ごみ箱の中にあれば、元の場所に戻す。
- ごみ箱になければ、ファイル履歴、OneDrive、コピーを取ってあった場所などを確認する。
- それでも見つからなければ、パソコンの操作を止めて、専門の店に相談する。
このあと、1つずつご説明します。なお、慌てて操作を重ねるほど、戻せる可能性が下がることがあります。理由は、「戻せないときに、やってはいけないこと」の章でご紹介します。まずは、いったん手を止めて、読み進めてください。
消した直後なら、Ctrl+Zで取り消す
いちばん手軽なのが、取り消しのショートカットです。Microsoftのショートカットの一覧では、[Ctrl]+[Z]は「直前の操作を元に戻す」、[Ctrl]+[Y]は「以前に[Ctrl]+[Z]で元に戻した操作をやり直す」と案内されています。エクスプローラー(ファイルやフォルダーを見る画面)でファイルを消した直後であれば、[Ctrl]+[Z]で戻せることがあります。
取り消しの手順
- 消した直後に、ほかの操作をせず、エクスプローラーの画面を開いたままにします。
- キーボードの[Ctrl]キーを押しながら、[Z]キーを押します。
- ファイルが元のフォルダーに戻ったかどうかを確認します。
戻しすぎてしまったときは、[Ctrl]+[Y]で、取り消した操作をやり直せます。
取り消しが使える範囲の目安
取り消しで戻せる範囲は、操作の種類や、使っているアプリによって異なります。ショートカットの一覧にも、アプリによって動作が異なる場合があると、注記されています。ほかの操作をいくつか挟んだあとや、エクスプローラーの画面を閉じたあとでは、取り消せないことがあります。「消した直後だけ使える方法」と考えておくと、安心です。
なお、[Ctrl]+[Z]は、ファイルの削除だけでなく、WordやExcelなどで入力した文字を取り消すときにも使えます。コピーや貼り付けの基本は、コピー・貼り付け・切り取り、まず覚えたい操作でご紹介しています。
ごみ箱から元に戻す手順
通常の削除([Delete]キーや右クリックの「削除」)で消したファイルは、いったんごみ箱に移動しています。ごみ箱の中にある間は、元の場所に戻せます。
- デスクトップにある「ごみ箱」のアイコンを、ダブルクリックして開きます。アイコンが見当たらないときは、タスクバーの検索欄に「ごみ箱」と入力すると開けます。
- 戻したいファイルを探します。ファイルが多いときは、画面右上の検索欄にファイル名の一部を入力すると探しやすくなります。
- 戻したいファイルを右クリックして、「元に戻す」を選びます。お使いのバージョンによっては、「元の場所に戻す」と表示されます。
- 元のフォルダーを開いて、ファイルが戻っているかを確認します。
OneDriveのMicrosoftのヘルプでも、Windowsのごみ箱から、右クリックして元の場所に戻す方法が案内されています。
元の場所ではなく、別の場所に取り出したいとき
元のフォルダーとは別の場所に取り出したいときは、ごみ箱の中のファイルを、デスクトップなどの別のフォルダーへ、ドラッグ&ドロップする方法もあります。お使いの環境によって動きが異なることがあるため、迷うときは、右クリックの「元に戻す」をおすすめします。
ごみ箱のアイコンが見当たらないとき
デスクトップに、ごみ箱のアイコンが出ていないこともあります。その場合は、タスクバーの検索欄から「ごみ箱」と入力して開けます。お使いのバージョンによっては、[設定]の[個人用設定]にある[テーマ]の中の「デスクトップアイコンの設定」から、ごみ箱のアイコンをデスクトップに表示できます。
ごみ箱に入らずに消えてしまうケース
次のような場合は、ファイルがごみ箱に入らず、すぐに完全に削除されることがあります。ごみ箱を開いても、見つからない場合は、当てはまるものがないかを確認してみてください。
- [Shift]+[Delete]で消した。先ほどのとおり、ごみ箱に移動せずに完全に削除される操作です。
- ごみ箱に入りきらない大きなファイルを消した。「大きすぎて、ごみ箱に入らない」という確認が出て、「はい」を選ぶと、そのまま完全に削除されます。
- USBメモリやSDカードなど、取り外せる記憶装置のファイルを消した。一般に、これらは初期の状態ではごみ箱がなく、消すとそのまま完全に削除されます。USBメモリの扱いは、USBメモリの安全な取り外し方、いきなり抜くとどうなる?でもご紹介しています。
- ネットワーク上の別のパソコンや、共有フォルダーのファイルを消した。ごみ箱を通らずに削除されることがあります。
- アプリ独自の削除機能で消した。アプリによっては、ごみ箱を通らずに消えるものがあります。
- ごみ箱の機能を無効にしている。設定でごみ箱を使わない状態にしている場合です。
Microsoft Q&Aのコミュニティの回答でも、ごみ箱を経由しない削除として、[Shift]キーを押しながらの削除、ごみ箱の容量より大きいファイルの削除、ネットワーク経由の削除などが挙げられています。
ごみ箱の中のファイルが、自動で消えることもあります
ごみ箱にいったん入ったファイルでも、いっぱいになると古いものから自動で完全に削除されることがあります。また、ストレージセンサーで「ごみ箱に移動してから一定期間が過ぎたファイルを削除する」設定にしている場合は、設定した期間が過ぎると、自動で削除されます。富士通のFMVサポートのQ&Aにも、ストレージセンサーが、ごみ箱に移動してから一定期間が過ぎたファイルを自動で削除する設定があると案内されています。ストレージセンサーの設定は、ディスクのお掃除、ストレージセンサーで自動的に空き容量を増やす設定をご覧ください。
「ごみ箱にも見当たらない…」という方へ
消えたファイルがごみ箱になくても、あきらめる必要はありません。気づいた時点で、パソコンの操作を止めて、ご相談ください。診断・お見積りは無料です。詳しくは、データ復旧サービスのページをご覧ください。
ごみ箱にもないときは、バックアップとクラウドを確認
ごみ箱にもない場合でも、別の場所に、同じファイルが残っていることがあります。次の3つを、順に確認してみましょう。
1. OneDriveのごみ箱
デスクトップやドキュメント、ピクチャなどを、OneDriveと同期している場合は、OneDriveのごみ箱に残っているかもしれません。OneDriveのWebサイトにサインインして、左側のメニューから「ごみ箱」を選び、戻したい項目を選んで「復元」をクリックします。
Microsoftのヘルプでは、削除したファイルは、個人用アカウントでは30日後、職場または学校のアカウントでは、管理者が設定を変えていなければ93日後に、自動で完全に削除されると案内されています。また、パソコンの中にない「オンライン専用」のファイルは、パソコンのごみ箱には表示されないため、WebのOneDriveのごみ箱で確認する必要があります。同期するフォルダーの選び方は、OneDriveの同期設定を使いこなす。同期するフォルダを選ぶ方法をご覧ください。
2. ファイル履歴の「以前のバージョン」
「ファイル履歴」をあらかじめオンにしていた場合は、フォルダーの以前の状態から、消えたファイルを探せます。Microsoftのヘルプでは、エクスプローラーでフォルダーを右クリックして「以前のバージョンの復元」を選び、戻したい時点のバージョンを選んで「復元」を押す手順が案内されています。別の場所に復元することもできます。
ご注意いただきたいのは、ファイル履歴は、あらかじめ設定してあった場合にだけ使えることです。Microsoftのヘルプの手順でも、ファイル履歴は、コントロールパネルからオンにするよう案内されており、何もしなくても自動でオンになっているとは書かれていません。また、同じヘルプには、復元すると、パソコン上の現在のバージョンが置き換わり、元に戻せないと注意があります。「以前のバージョンの復元」は、別の場所へ復元する方法を選ぶと安心です。設定方法は、ファイル履歴機能で、自動バックアップを設定する方法でご紹介しています。
3. 別の場所に、コピーが残っていないか
パソコンの外に、同じファイルがないかも、探してみましょう。たとえば、次のような場所です。
- USBメモリや外付けハードディスクに、コピーを取っていないか。
- メールに添付して、送ったり、受け取ったりしていないか。
- スマートフォンやクラウドストレージに、保存していないか。
- ほかのパソコンに、コピーを渡していないか。
また、消したのではなく、別のフォルダーに移動しただけ、というケースもあります。ファイルの名前の一部で検索する方法は、ファイルが見つからない時の検索機能の使い方で、別のフォルダーにあった事例は、「データが消えた」と思ったら、実は別のフォルダにあった話でご紹介しています。
戻せないときに、やってはいけないこと
ここまで確認しても見つからないときは、次の点に気をつけてください。Microsoftの「Windows ファイル回復」のページには、削除されたファイルの領域は空き領域として扱われるため、その後のパソコンの使用によって上書きされるおそれがあり、回復の可能性を高めるには、パソコンの使用をできる限り控えるよう案内されています。特にSSDでは、空き領域が上書きされている可能性がある、とも書かれています。
- パソコンを使い続けない。新しいファイルの保存、アプリのインストール、ファイルのダウンロードなどは、消えたファイルのあった場所を上書きするおそれがあります。
- 復元ソフトを、何度も試さない。当店でも、市販の復旧ソフトを繰り返し試さないよう、お願いしています。上書きにより、復旧が困難になることがあるためです。
- 消えたファイルのあったドライブに、復元ソフトを入れない。Microsoftの「Windows ファイル回復」でも、保存先は、消えたファイルのあるドライブとは別のドライブにする必要があると案内されています。
- フォーマットや初期化をしない。「フォーマットしてください」と表示されても、安易に実行しないでください。
- 電源のオン・オフを、何度も繰り返さない。
Microsoftの「Windows ファイル回復」は、削除されてごみ箱から復元できないファイルを回復するための、Microsoft Storeから入手できるアプリです。ただし、コマンドを入力して使うアプリで、パソコンに慣れていない方には、扱いが難しいものです。また、クラウドストレージとネットワーク共有は対象外とされています。無理に試さず、ご相談いただくほうが安心です。
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ご相談の目安と、当店のデータ復旧
次のような場合は、ご自身で試し続けず、ご相談いただくことをおすすめします。
- ごみ箱を空にしてしまい、バックアップやクラウドにも、ファイルが見当たらない。
- [Shift]+[Delete]や、USBメモリ、SDカードで消してしまい、戻し方が分からない。
- 大切な写真や、仕事の書類で、どうしても取り戻したい。
- 復元ソフトを試したが、うまくいかなかった。
当店では、「ゴミ箱を空にしてしまった」「大切な写真・動画・書類を誤って削除してしまった」といった症状のご相談を、承っています。誤削除やフォーマットは、「データ復旧 レベルⅡ」の対象です。USBメモリやSDカードのデータ復旧も、容量に応じたメニューがあります。
当店でのご利用は、次のような流れで進みます。
- お問い合わせ。症状をお知らせください。この時点で、パソコンの操作を止めていただくことが、復旧できる可能性を高めます。
- 診断・お見積り。お預かりした機器の状態を調べ、復旧の可能性と料金をご提示します。診断とお見積りは無料です。
- データ復旧作業。ご了承いただいたら、当店で復旧の作業を行います。
- データのお渡し。復旧したデータは、別のメディアにコピーしてお渡しします。内容をご確認いただいたうえで、お支払いとなります。
なお、データの復旧を100%保証するものではありません。診断の結果、復旧の見込みが低いと判断した場合は、作業前にお伝えしたうえで、ご依頼するかどうかを、ご判断いただいています。料金は、パソコンサポート料金表でご確認ください。
復旧の作業は、当店の店舗で行います。ご自宅やお勤め先から機器を持ち運ぶのが難しい場合は、状況をお電話でお知らせください。起動しないパソコンのデータについては、パソコンが起動しない…でも中のデータは復旧できる?故障のパターン別に解説もご覧ください。
もう慌てないために。今日からできる備え
消してしまってから慌てないために、日ごろからできる備えをご紹介します。
- 削除する前に、もう一度確認する。ファイルを選んだまま、[Delete]を押す前に、選んでいるファイルが合っているかを見る習慣をつけましょう。
- ごみ箱を空にする前に、中身を見る。ごみ箱を空にした時点で、戻せなくなります。一度、中身を確認してから空にするのが安心です。
- ファイル履歴を、オンにしておく。外付けハードディスクなどを用意して、自動でバックアップを取る方法です。設定方法は、ファイル履歴機能で、自動バックアップを設定する方法でご紹介しています。
- 大切なファイルは、クラウドにも置いておく。OneDriveなどのクラウドなら、削除しても一定期間は、ごみ箱から戻せます。基本は、クラウドストレージって何?写真・データを守る基本のバックアップ知識をご覧ください。
- ストレージセンサーの設定を、確認する。ごみ箱の中身を自動で削除する設定が、オンになっていないかを確かめましょう。
- 保存前に、名前と場所を確認する。保存し忘れや、上書きで困ったときは、Excelファイルを保存し忘れた・上書きしてしまった時の復元方法もご参考にしてください。
お伺いしての相談をご希望の場合は、出張料金のご案内もあわせてご覧ください。
よくあるご質問
Q. ごみ箱を空にしてしまいました。もう戻せませんか?
ごみ箱からは、戻せなくなります。ただし、OneDriveのごみ箱、ファイル履歴の「以前のバージョン」、USBメモリなどに取ってあったコピーが残っていることがあります。それでも見つからない場合は、パソコンの操作を止めて、ご相談ください。「ゴミ箱を空にしてしまった」場合も、当店でご相談を承っています。なお、100%の復旧をお約束するものではありません。
Q. [Ctrl]+[Z]は、いつまで使えますか?
「直前の操作を元に戻す」ショートカットです。消した直後で、ほかの操作を挟んでいなければ、戻せることがあります。ただし、アプリや操作の種類によって動作が異なり、画面を閉じたあとや、時間がたったあとでは、使えないことがあります。時間がたっている場合は、ごみ箱を確認してください。
Q. デスクトップに、ごみ箱のアイコンがありません。
タスクバーの検索欄に「ごみ箱」と入力すると、開けます。アイコンをデスクトップに表示したいときは、お使いのバージョンによっては、[設定]の[個人用設定]にある[テーマ]から、「デスクトップアイコンの設定」で、ごみ箱を選べます。
Q. USBメモリのファイルを消してしまいました。ごみ箱から戻せますか?
一般に、USBメモリやSDカードなどの取り外せる記憶装置は、初期の状態ではごみ箱がなく、消すとそのまま完全に削除されます。そのため、ごみ箱からは戻せないことが多いです。USBメモリを使い続けず、抜いたまま、ご相談ください。当店では、USBメモリ・SDカードのデータ復旧も、承っています。
Q. 削除したファイルは、ごみ箱に何日残りますか?
日数が決まっているわけではありません。ごみ箱がいっぱいになると、古いものから自動で完全に削除されることがあります。また、ストレージセンサーで、ごみ箱に入れてから一定期間が過ぎたファイルを自動で削除する設定にしている場合は、設定した期間が過ぎると削除されます。早めに確認するのが安心です。
Q. 復元ソフトを、自分で試してもよいですか?
おすすめしません。試すこと自体が、上書きの原因になることがあります。当店でも、市販の復旧ソフトを繰り返し試さないよう、お願いしています。どうしても試す場合は、消えたファイルのあったドライブには、ソフトを入れないでください。大切なファイルであれば、先にご相談ください。
Q. OneDriveで消したファイルは、いつまで戻せますか?
Microsoftのヘルプでは、個人用アカウントは削除から30日後、職場または学校のアカウントは、管理者が設定を変えていなければ93日後に、ごみ箱から自動で完全に削除されると案内されています。お使いのアカウントの種類や設定によって異なるため、早めにご確認ください。
Q. データ復旧は、どのくらいの期間がかかりますか? 料金は?
誤削除やフォーマットなどの論理障害であれば、数日程度が目安です。状態によって異なるため、まずは診断で、おおよその期間をご案内します。料金は、パソコンサポート料金表をご覧ください。診断とお見積りは無料です。
間違えてファイルを消してしまったときは、「慌てて操作を重ねない」ことが、いちばん大切です。直前なら[Ctrl]+[Z]、次にごみ箱、それでもなければ、OneDriveやファイル履歴を確認しましょう。それでも見つからないときは、パソコンの操作を止めて、ご相談ください。都城市のパソコンサポーターゼットでは、「消えたファイルを取り戻したい」というご相談を、承っています。都城周辺で、お困りでしたら、データ復旧サービスや、パソコン修理・サポートのページから、どうぞお気軽にご相談ください。
都城市・三股町・曽於市・小林市・えびの市・志布志市・串間市など近隣で、パソコンのことでお困りの方へ
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