「プチッ」と音がして電源故障|都城市法人様の修理事例

都城市平塚町の法人のお客様からお預かりした、NEC Mate MRT29L-9の修理事例です。使用中に「プチッ」と音がして電源が入らなくなった症状から電源ユニット故障と判明し交換するまでの流れを、都城市のパソコンサポーターゼットが解説します。

「プチッ」と音がして電源が入らない…都城市平塚町の法人様のパソコン修理事例

「パソコンを使用中に、本体から『プチッ』という音がして、突然電源が切れてしまった。それ以降、電源ボタンを押しても全く反応しない」というご相談を、都城市平塚町の法人のお客様より店舗へお持ち込みいただきました。お使いのパソコンはNEC Mate MRT29L-9(型番:PC-MRT29LZ7ACZ9)というデスクトップ型で、日常の業務でお使いいただいていたとのことです。今回は、実際の診断作業から原因の解説、電源ユニットの交換作業まで、当日の写真とあわせてご紹介します。


ご依頼の内容:使用中に「プチッ」という音がして、そのまま電源が入らなくなった

お客様からのご相談内容は、「使用中に突然、本体からプチッと音がしてパソコンの電源が切れてしまった。それ以降、全く電源が入らない」というものでした。ご自宅や事務所への出張訪問ではなく、店舗へ直接お持ち込みいただいてのご依頼です。パソコンの電源が完全に入らなくなる症状にはいくつかの原因が考えられますが、「音がした直後に電源が落ち、以降まったく反応しない」という経過は、内部の主要な部品に何らかの異常が起きたことを強く示唆する症状です。

お預かりしたNEC Mate MRT29L-9の本体外観。省スペース型のデスクトップパソコンで、店舗にてお預かりした状態

お預かりしたパソコンは、電源ボタンを押してもファンが一切回らず、ランプ類も点灯しない、いわゆる「完全に無反応」の状態でした。このような場合、まずは電源ケーブル・コンセント側の問題ではないことを確認したうえで、パソコン本体を開けて内部の状態を確認する診断作業に進みます。


診断作業:ケースを開けて内部の状態を確認

パソコンのケースを開け、内部の状態を確認しました。マザーボードは「Lenovo I470MS」、CPUはIntel Core i5が搭載されている構成で、冷却ファン・光学ドライブ・メモリスロット等、他の部品には目視で分かるような異常は見られませんでした。この時点で疑われるのは、電源ユニット(PSU)本体の故障です。

ケースを開けて内部を確認している様子。冷却ファンとマザーボード、光学ドライブが見える

別の角度からケース内部を確認している様子。Lenovo I470MSのマザーボードとIntel Core i5のシールが見える

電源ユニットは、パソコン内部のすべての部品に電気を送る、いわば心臓部にあたる部品です。マザーボードやCPU、メモリ等が正常であっても、電源ユニット自体が故障してしまうと、パソコン全体が完全に沈黙してしまいます。今回は、当店で検証用に保有している同じ型番の電源ユニットがあったため、これを実際にパソコン本体へ接続して動作を確認しました。検証用の電源ユニットに交換した状態では問題なく電源が入ったことから、マザーボードやCPUなどパソコン本体側の問題ではなく、電源ユニット単体の故障であると判断できました。このように、疑わしい部品を動作確認済みの同等品に一時的に交換し、症状が解消するかどうかで原因を切り分ける方法は、パソコン修理の現場でよく使われる基本的な診断手法のひとつです。


なぜ「プチッ」という音がして、そのまま電源が入らなくなったのか

今回のように「使用中に破裂音のような音がして、そのまま完全に電源が入らなくなる」という症状は、電源ユニット内部の電解コンデンサに起因していることが多いとされています。ここでは、その仕組みを分かりやすく解説します。

破裂音の正体:電解コンデンサの圧力弁

電源ユニットの内部には、電気を安定させるための「電解コンデンサ」という部品が複数搭載されています。電解コンデンサは、長期間の使用による熱や、電流のリップル(微細な変動)、電圧の異常などのストレスにより、内部にガスが発生することがあります。多くの電解コンデンサには、内部の圧力が一定以上高まった際にガスを逃がすための「圧力弁」が備えられていますが、この弁が作動した瞬間、あるいはコンデンサ自体が破裂した瞬間に、「プチッ」「パチッ」といった音が発生することが知られています。今回のお客様の症状も、この電解コンデンサの不具合による可能性が高いと考えられます。

なぜ「一部の不調」ではなく「即座に完全停止」するのか

「一つの部品が壊れただけなら、少しは動くのでは」と思われるかもしれませんが、電源ユニットには、内部で異常な短絡(ショート)や過電流・過電圧を検知した際に、パソコン全体を瞬時に停止させる保護回路が搭載されています。これは電源ユニットやパソコン本体、そして何より使用者の安全を守るための、意図的な安全設計です。また、電源ユニットが最初に供給する「スタンバイ電源」と呼ばれる微弱な電力が失われると、マザーボードは電源ボタンが押されたことすら検知できなくなります。その結果、ファンもランプも一切反応しない「完全に沈黙した」状態になるのです。

電源ユニットの寿命の目安

電源ユニットの寿命は、一般的に5〜10年程度が目安とされていますが、製品の品質やグレードによって差があります。エントリークラスの製品でおよそ4〜6年、上位グレードの製品ではより長く使えるとされる一方、連続稼働時間が長い法人でのご利用や、電圧の変動、ホコリの蓄積などがあると、この目安より早く寿命を迎えることもあります。日常的に長時間電源を入れたまま使用される業務用パソコンでは、家庭用よりも電源ユニットへの負荷が大きくなりやすい点も知っておいていただきたいポイントです。

事前に見られることが多い予兆

今回のように前触れなく突然完全停止に至るケースがある一方で、故障の前段階で予兆が見られることもあります。具体的には、負荷がかかった際に突然再起動・シャットダウンする、ブルースクリーンが頻発する、電源投入時に一度で起動せず何度か試す必要がある、内部からカチカチ・ブーンといった異音がする、焦げたような匂いがする、といった症状です。こうした兆候に心当たりがある場合は、完全に故障してしまう前にご相談いただくことをおすすめします。

ご自身で電源ユニットを開けてはいけない理由

電源ユニットの内部にあるコンデンサは、パソコンのコンセントを抜いた後も、しばらくの間は内部に電気を蓄えたままになっていることがあります。専門的な知識のないまま分解し、内部の部品に直接触れてしまうと、感電のおそれがあります。実際に、海外の労働安全衛生の報告事例では、電源ユニットを開けた従業員が、内部のコンデンサの放電によって高電圧の電気ショックを受け、病院での経過観察が必要になったケースも記録されています。電源ユニットの内部を安全に扱うには、正しい放電手順を知った専門の技術者による作業が必要です。異音や異常を感じた際は、ご自身で分解しようとせず、まずはご相談いただくようお願いいたします。


電源ユニットの交換作業

診断により電源ユニットの故障と判明したため、お客様にご説明のうえ、交換用の電源ユニットを手配し、交換作業を行いました。まずは故障した電源ユニットをケースから取り外します。

故障が判明した電源ユニットを取り外した状態。空になった電源ユニットのベイと、取り外した本体が確認できる

取り外した電源ユニットと、交換用に手配した新しい電源ユニットを並べ、コネクターの形状や出力仕様に問題がないかをあらためて確認します。今回はメーカー・型番ともに適合する電源ユニットを用意し、パソコン本体との相性やケーブルの取り回しに問題が生じないよう配慮しました。

取り外した電源ユニットと交換用の新しい電源ユニットを並べて比較している様子。コネクターの形状を確認している

電源ユニットの交換作業を進めている様子。ケース内部に新しい電源ユニットを取り付けている

新しい電源ユニットをケース内の所定の位置に固定し、マザーボード・光学ドライブ・ストレージ等、各部品へのケーブルを一つずつ正しく接続していきます。配線の取り回しを誤ると、ケースを閉じた際にケーブルがファンに干渉したり、放熱の妨げになったりすることがあるため、配線の順序や余長の処理にも注意しながら作業を進めました。


交換後の動作確認

電源ユニットの交換が完了した後、外部モニターとキーボードを接続し、実際に電源を投入して動作確認を行いました。電源ボタンを押すと問題なくファンが回転し、通常通りWindowsが起動、インターネット接続も正常に行えることを確認しています。

交換後、外部モニターとキーボードを接続して動作確認をしている様子。Yahoo! JAPANのトップページが正常に表示されている

電源ユニットの交換だけでなく、パソコン全体の起動時間や動作の様子も含めて確認し、他の部品に不具合が波及していないことをあわせて確認したうえで、お客様へご返却しました。今回のように、電源ユニット単体の故障であれば、他の主要部品(マザーボード・CPU・メモリ・ストレージ等)に影響が及んでいなければ、交換のみで通常通りご利用いただけるケースがほとんどです。


法人のお客様が知っておきたいポイント

今回のように、業務で使用しているパソコンが突然完全に動かなくなると、業務そのものが止まってしまうという点で、個人利用のパソコン以上に影響が大きくなります。特に、複数台のパソコンを日常的に長時間稼働させている法人・事業所様では、電源ユニットをはじめとした消耗部品への負荷が家庭用よりも大きくなりやすいため、突然の故障に備えた考え方を持っておくことが大切です。

複数台のパソコンを運用されている法人様は、故障が起きてから都度修理を依頼する方法のほか、日頃から定期点検を含めた月額保守でまとめてサポートを受ける方法もあります。それぞれのメリット・デメリットについては、「法人・個人事業主向けパソコンサポート、月額保守と都度修理どちらが得?」の記事でも詳しく解説しておりますので、あわせてご参照ください。また、個人のお客様と法人のお客様とでは、修理の際に確認すべきポイントが異なる場合もあります。「会社のパソコン修理、個人と何が違う?法人が確認すべきポイント」もあわせてご覧いただくと、法人ならではの注意点が分かります。

なお、今回のご依頼は店舗への直接のお持ち込みでしたが、パソコンの運搬が難しい場合は、都城市内をはじめ周辺エリアへの出張訪問での診断・お引き取りにも対応しております。まずは電源が入らないという症状だけでもお気軽にご相談ください。「法人向けパソコン保守契約とは?導入のメリットと注意点」もあわせてご確認いただくと、法人向けサポート全体の考え方がご理解いただけます。


まとめ

今回は、都城市平塚町の法人のお客様より「使用中にプチッという音がして電源が入らなくなった」とのご相談をいただき、診断の結果、電源ユニットの故障と判明し、交換作業を行うことで無事に復旧した事例をご紹介しました。電源ユニットの破裂音や完全な電源停止は、内部の電解コンデンサの劣化や保護回路の作動が原因であることが多く、ご自身での分解や修理はおすすめできません。都城はもちろん、業務用パソコンのトラブルでお困りの法人・個人事業主のお客様は、パソコンサポーターゼットまでお気軽にご相談ください。

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よくあるご質問
Q. なぜ「プチッ」という音がして、そのまま電源が入らなくなったのですか?

A. 電源ユニット内部の電解コンデンサが、熱や経年劣化などのストレスによって内部にガスを発生させ、圧力弁が作動した際やコンデンサ自体が破裂した際に、破裂音のような音が発生することがあります。さらに電源ユニットには異常を検知すると即座に全体を停止させる保護回路が備わっているため、一部の不調にとどまらず、完全に電源が入らない状態になったと考えられます。

Q. 電源ユニットの寿命はどれくらいですか?

A. 一般的には5〜10年程度が目安とされていますが、製品のグレードや使用環境によって差があります。連続稼働時間が長い業務用パソコンでは、家庭用よりも負荷が大きくなりやすく、目安より早く寿命を迎えることもあります。

Q. 電源ユニットが壊れる前に、何か予兆はありますか?

A. 負荷時の突然の再起動・シャットダウン、ブルースクリーンの頻発、電源投入時に一度で起動しない、内部からの異音、焦げたような匂いなどが予兆として挙げられます。心当たりがある場合は、完全に故障する前のご相談をおすすめします。

Q. 電源ユニットが故障すると、パソコン内部のデータは無事ですか?

A. 電源ユニット単体の故障であれば、ストレージ(SSD・HDD)内のデータに直接影響が及ぶことは少ないですが、故障のタイミングや他の部品への影響の有無によってはデータへの影響が生じる可能性もゼロではありません。ご不安な場合は、電源ユニット以外の部品の状態もあわせて確認いたしますのでご相談ください。

Q. 電源ユニットは自分で交換できますか?

A. 電源ユニット内部のコンデンサは、コンセントを抜いた後もしばらく電気を蓄えていることがあり、感電のおそれがあります。また、パソコンの機種によって対応する電源ユニットの形状・出力・コネクター規格が異なるため、適合しない製品を選んでしまうリスクもあります。安全のため、交換作業は専門の技術者にご依頼いただくことをおすすめします。

Q. 法人のパソコンが動かなくなった場合、来店と出張どちらがよいですか?

A. 今回のようにパソコン本体を店舗へお持ち込みいただければ、出張訪問料をかけずにご依頼いただけます。一方で、パソコンの運搬が難しい場合や、事業所内で複数台まとめてご相談されたい場合は、都城市内をはじめ周辺エリアへの出張訪問にも対応しておりますので、状況に応じてお選びください。

Q. 修理にはどれくらいの日数がかかりますか?

A. 電源ユニットの在庫状況により異なりますが、今回のように部品の手配が必要な場合は、部品の到着を待ってからの交換作業となります。おおよその日数の目安は、診断時にお伝えしております。お急ぎの場合は、その旨をご相談時にお申し付けください。

Q. 同じような故障を防ぐために、日頃からできることはありますか?

A. パソコン本体の通気口周辺にホコリが溜まらないよう定期的に清掃すること、直射日光や高温多湿を避けた場所に設置すること、長時間の連続稼働が多い場合は定期的な点検を受けることなどが、電源ユニットをはじめとした内部部品の負荷軽減につながります。複数台を運用されている法人様は、月額保守による定期点検もご検討ください。


パソコンの電源が急に入らなくなった、内部から異音がしたといったトラブルは、放置すると他の部品にも影響が及ぶことがあります。都城市はもちろん、法人・個人事業主のお客様のパソコントラブルにも、パソコンサポーターゼットが対応いたします。お気軽にご相談ください。

2026.09.16 22:24

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