PC間移行機能の終了。買い替え時のデータ移行はどうする?

Windowsの「PC間移行」(PC間転送)機能が使えなくなったことを受けて、買い替え時のデータ移行の方法を、都城市のパソコンサポーターゼットが分かりやすく解説します。Windowsバックアップ(OneDrive)や外付けハードディスクでの移し方、移らないものの確認、不安なときの相談先まで、順を追ってご紹介します。

「新しいパソコンに買い替えたいけれど、今のパソコンのデータは、どうやって移せばいいのだろう」「以前は、パソコンどうしをつなぐだけで移せると聞いたのに、見当たらない」。買い替えのときに、いちばん心配になるのが、データの引っ越しです。

Windowsには、新しいパソコンのセットアップ時に、以前のパソコンから、ファイルや設定を直接コピーする「PC間転送」(PC間移行)という機能がありました。ところが、Microsoftのサポートページでは、この機能は「使用できなくなりました」と案内されています。この記事では、何が変わったのか、これから使える方法、移る前に確認したいことを、順にご紹介します。

なお、以前の方法を含めた、ご自身での移行の全体像は、新しいパソコンへのデータ移行、自分でもできる?引っ越しソフトの使い方でも、ご紹介しています。

「PC間移行」とは、どんな機能だったのか

Microsoftの案内によると、この機能は、新しいパソコンのセットアップ時や、「Windowsバックアップ」アプリから、以前のパソコンのデータを、そのまま新しいパソコンへコピーするものでした。流れは、次のとおりです。

  1. 両方のパソコンを、同じWi-FiやLANにつなぐ。電源にもつないだまま、進めます。
  2. ペアリングする。以前のパソコンに表示された名前を、新しいパソコンに入力し、新しいパソコンに表示されたワンタイムコードを、以前のパソコンに入力します。
  3. 移すフォルダーやファイルを選ぶ。新しいパソコンの空き容量が足りないときは、選ぶ量を減らします。
  4. 転送を始める。完了すると、概要が表示されます。

移せるのは、ドキュメント、写真、動画などのファイルと、壁紙やテーマなどの設定でした。一方で、次のものは、移せないと説明されていました。

  • システムやOSのファイル。
  • OneDriveの中のファイル。新しいパソコンで、OneDriveにサインインして使います。
  • 以前のパソコンに入れていたアプリ。
  • 保存してあるパスワードや、サインインの情報。

つまり、「パソコンどうしをつなげば、すべてが、そっくり引っ越せる」という機能ではありませんでした。この点は、これからの方法を考えるときにも、大切です。

何が変わったのか。分かっていること、まだ分からないこと

Microsoftのサポートページでは、「ファイルと設定を新しいWindows PCに転送する」というページの冒頭に、この機能は使用できなくなったという案内が出ています。代わりに、「Windowsバックアップと復元」を使うよう、案内されています。

報道では、Windows 11のバージョン25H2と24H2に、2026年9月に配信されたプレビュー更新プログラムで、この機能が、順次、使えなくなると伝えられています。同じ報道では、「Windowsバックアップ」アプリの中の機能も、削除されたと説明されています。

分かっていること

  • Microsoftのサポートページで、PC間転送は、使用できなくなったと案内されている。
  • 代わりの方法として、「Windowsバックアップと復元」(OneDriveを使う方法)が、案内されている。
  • 新しいパソコンを買ったとき、これからは、同じネットワークにつないで直接コピーする方法は、あてにできない。

まだ分からないこと

  • ご自身のパソコンで、いつ使えなくなるのか。報道では「順次」とされ、具体的な終了日は示されていません。すべてのパソコンで、同時に変わるとは限りません。
  • Windowsバックアップだけで、以前の環境が、どこまで再現できるのか。移るものと、移らないものは、後ほど整理します。

そのため、「PC間転送で移すつもりでいた」という方も、これからは、別の方法を前提に、準備を進めるのが安心です。

買い替えの前に、まず確認したいこと

どの方法を選ぶ場合でも、買い替えの前に、次の順番で、確認しておくと、あわてずに済みます。

  1. 以前のパソコンを、すぐに初期化・処分しない。新しいパソコンで、データがそろっていると確認できるまで、そのまま取っておきます。初期化の前に確認したいことは、パソコンを初期化(リカバリー)する前に確認すべきことでご紹介しています。
  2. 残したいデータを、書き出す。書類、写真、動画、音楽、メール、ブラウザーのお気に入り、年賀状ソフトの住所録など、「なくなると困るもの」を、思い出してメモします。
  3. データの量を、見積もる。写真や動画が多いと、思ったより大きくなります。新しいパソコンの容量や、保存先の容量の目安になります。
  4. Microsoftアカウントの情報を、確認する。メールアドレスとパスワードが、分かるようにしておきます。
  5. 使っているアプリを、書き出す。Officeや、ソフトの購入情報(アカウントやプロダクトキー)も、あわせて確認します。
  6. 新しいパソコンが、Windows 11か、確認する。Windowsバックアップからの復元は、新しいパソコンのセットアップ時に行います。

以前のパソコンが古い場合の、これからについては、Windows 11に対応しない古いパソコン、これからどうする?もご参考ください。

方法① Windowsバックアップ(OneDrive経由)で移す

Microsoftが案内している、現在の方法です。以前のパソコンのデータや設定を、OneDriveに保存(バックアップ)し、新しいパソコンのセットアップ時に、復元します。

バックアップされるもの

  • フォルダー。デスクトップ、ドキュメント、ピクチャ、ビデオ、ミュージックを、スイッチで選んで、OneDriveに保存できます。
  • アプリの一覧。インストールしてあるアプリの情報です。
  • 設定。Wi-Fiのネットワーク、パスワード、言語、壁紙やテーマなどの個人用設定が含まれます。

新しいパソコンでの復元の流れ

  1. 以前のパソコンで、「Windowsバックアップ」から、バックアップを行う。
  2. 新しいパソコンの初回セットアップで、バックアップに使ったのと同じMicrosoftアカウントで、サインインする。
  3. 「復元」を選ぶ。
  4. セットアップ後、同じアカウントでOneDriveにサインインして、ファイルを使う。

報道では、この方法は、旧来のPC間転送と違い、新旧のパソコンを同じネットワークにつなぐ必要がないと伝えられています。そのかわり、Microsoftアカウントと、インターネット接続が必要です。

注意したい点

  • OneDriveの容量に限りがある。無料のMicrosoftアカウントに付くOneDriveは、5GBです。写真や動画が多い方は、足りなくなる可能性があります。容量が足りないと、個人用設定がバックアップされないと、Microsoftが説明しています。
  • アプリそのものは、そのまま移らない。Microsoft Storeのアプリは、再インストールできます。Storeにないアプリは、インターネットからインストーラーを入手して、入れ直します。
  • Microsoft Edgeのお気に入りや設定は、別に同期が必要。Edgeにサインインして、同期をオンにします。
  • 個人用のMicrosoftアカウントが必要。職場や学校のアカウントでは、使えません。

OneDriveの設定や、同期するフォルダの選び方は、OneDriveの同期設定を使いこなす。同期するフォルダを選ぶ方法で、クラウドの基本は、クラウドストレージって何?写真・データを守る基本のバックアップ知識でご紹介しています。

「買い替えのデータ移行を、自分でやるのは不安」という方へ

当店では、古いパソコンから新しいパソコンへの、データの引っ越しを承っています。写真・文書・メールのデータなども、ご相談ください。パソコン選びから初期設定まで、まとめてお任せいただくこともできます。詳しくは、パソコン選びに迷ったら?のページをご覧ください。

方法② 外付けハードディスク・USBメモリでコピーして移す

インターネットを使わずに移せる、昔ながらの方法です。Microsoftも、外部ストレージを使う方法を案内しています。大きなデータの引っ越しに、向いています。

  1. 以前のパソコンに、外付けハードディスクなどをつなぐ。
  2. 移したいフォルダーを、コピーする。エクスプローラーで、ファイルやフォルダーを選び、「送る」から、つないだドライブを指定します。ドキュメント、デスクトップ、ダウンロード、お気に入り、ミュージック、ピクチャ、ビデオなどのフォルダーを、忘れずに含めます。
  3. コピーできたか、確認する。ドライブを開いて、ファイルが入っているかを、見ます。
  4. 「取り出し」を行ってから、ドライブを外す。いきなり抜くと、ファイルが壊れるおそれがあります。
  5. 新しいパソコンにつないで、コピーする。エクスプローラーの「PC」から、ドライブを開き、必要な場所に貼り付けます。
  6. 新しい場所で、ファイルが開けるか、確認する。

この方法は、ファイルを「複製」するので、以前のパソコンにも、データが残ります。ただ、Microsoftのこのページには、アプリや設定を移す方法は、書かれていません。ファイルの引っ越しに、使う方法と考えてください。

ファイルの数や、容量によっては、コピーに時間がかかります。コピーを取るとき、保存先のメディアを、複数用意する考え方は、データのバックアップと復元作業でもご紹介しています。

移らないもの・移す前に確認したいこと

どの方法でも、「ファイル」は移せても、次のものは、別に作業が必要になることがあります。新しいパソコンを使い始める前に、ひとつずつ、確認してみてください。

  • アプリ(ソフト)。新しいパソコンに、あらためてインストールします。ソフトによっては、プロダクトキーやアカウントが必要です。
  • Microsoft Office。Microsoftの案内では、プロダクトキーを使って、新しいパソコンにインストール・認証します。
  • 保存してあるパスワード。ブラウザーに覚えさせたパスワードは、そのまま移らないことがあります。ブラウザーの同期の設定を、確認します。
  • メールの設定とメールデータ。アカウントの設定のやり直しや、過去のメールの移行が、必要になる場合があります。
  • お気に入り(ブックマーク)。Edgeなどのブラウザーは、同期か、書き出しで移します。
  • 年賀状ソフトの住所録など。ソフトごとに、データの書き出し方が、決まっています。
  • プリンターや周辺機器の設定。新しいパソコンで、つなぎ直す必要があります。

「移したはずのデータが、見当たらない」と、あわてないよう、移行が終わったあとは、新しいパソコンで、よく使うファイルを、いくつか開いて確認することをおすすめします。

ご自身で移すのが不安なときは、ご相談ください

「どのフォルダに、何が入っているのか、分からない」「写真の量が多くて、不安」「アプリやメールまで、まとめて移したい」。そんなときは、無理をせず、ご相談ください。

  • データ移行。当店では、パソコンに保存されているデータを、他のパソコンに移行します。デスクトップ、ダウンロード、ドキュメント、ピクチャ、ミュージック、ビデオなどのフォルダが対象です。以前のパソコンが、正常に起動することが条件です。
  • アドレス帳・お気に入り・住所録の移行。メールソフトのアドレス帳や、ブラウザーのお気に入り、年賀状ソフトの住所録の移行も、承っています。データ移行をご依頼の場合は、これらの移行も含まれています。
  • パソコン引っ越し応援パック。新しいパソコンの設置と設定、データの移行などを、まとめて行います。内容は、パソコン引っ越し応援パック。旧PCからの入れ替え作業でご紹介しています。
  • 購入のご相談。新しいパソコンの選び方や、購入後の初期設定も、あわせてご相談いただけます。ご相談・お見積りは、無料です。

以前のパソコンが、起動しなくなっている場合は、データ移行ではなく、データ復旧のご案内になります。詳しくは、データ復旧レベルⅠ。起動しないパソコンからの取り出しをご覧ください。

料金は、パソコンサポート料金表の「データ移行・バックアップ関連」をご覧ください。ご自宅などへの訪問については、出張料金のご案内をご覧ください。

▶ あわせて読みたい記事

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以前のパソコンを処分・譲渡する前の、データ消去の注意点が分かります。

買い替え先を選ぶとき、データ移行の面から見ておきたいこと

新しいパソコンを選ぶときにも、データの引っ越しを考えておくと、あとで困りません。

  • 保存容量に、余裕があるか。以前のパソコンのデータ量より、大きいものを選びます。写真や動画が増えることも、考えておきます。
  • 以前のパソコンを、しばらく残せるか。移行が終わって、安心できるまで、取っておきます。
  • Windows 11が、搭載されているか。Windowsバックアップからの復元は、新しいパソコンのセットアップで行います。
  • 購入後の、初期設定まで、頼めるか。初めてのセットアップは、思いのほか、手間がかかります。

パソコンの値上がりが続く中での、買い替えの考え方は、メモリ高騰でパソコンが値上がり。買い替え前に見直すことでご紹介しています。データ移行を含めて、購入の前に、相談しておくと、安心です。

新しいパソコンを選ぶときの考え方は、パソコン選びに迷ったら?のページでもご紹介しています。

よくあるご質問

Q. PC間転送は、もう使えないのですか?

Microsoftのサポートページでは、この機能は使用できなくなったと案内されています。報道では、2026年9月の更新プログラムで、順次、使えなくなると伝えられています。お使いのパソコンに表示されないときは、別の方法で移します。

Q. PC間転送の代わりになる方法は、ありますか?

Microsoftは、「Windowsバックアップと復元」を案内しています。そのほか、外付けハードディスクなどにコピーして移す方法や、当店のようなパソコンの専門店に、データ移行を依頼する方法があります。

Q. OneDriveの無料の容量で、足りますか?

無料のMicrosoftアカウントに付くOneDriveは、5GBです。写真や動画が多い場合は、足りなくなることがあります。その場合は、外付けハードディスクなどを使う方法をおすすめします。

Q. アプリも、新しいパソコンに移りますか?

アプリそのものは、自動では移りません。Microsoft Storeのアプリは再インストールできます。それ以外のアプリは、インストーラーを入手して、入れ直します。Officeは、アカウントやプロダクトキーが必要です。

Q. インターネットにつながない環境でも、移せますか?

外付けハードディスクなどにコピーして移す方法なら、インターネットは必要ありません。OneDriveを使う方法は、インターネット接続が必要です。

Q. 以前のパソコンが、起動しません。データは移せますか?

データ移行は、以前のパソコンが、正常に起動することが条件です。起動しない場合は、データ復旧のご案内になります。まずは、状態をお聞かせください。

Q. 以前のパソコンは、いつ初期化してもいいですか?

新しいパソコンで、必要なデータがそろっていると、確認できるまでは、初期化や処分を待つのが安全です。確認が終わってから、初期化を行ってください。

Q. 当店で、データ移行をお願いできますか?

はい、承っています。写真・文書・メールのデータなどを、新しいパソコンへ移行します。以前のパソコンが、正常に起動することが条件です。ご相談・お見積りは、無料です。

機能が終わっても、データを引っ越す方法は、ほかにあります。大切なのは、移し終わって、確認できるまで、以前のパソコンを残しておくことです。都城市のパソコンサポーターゼットでは、買い替えにともなうデータ移行のご相談を承っています。都城周辺で、「データの移し方が分からない」「まとめてお任せしたい」など、お困りでしたら、どうぞお気軽に、パソコン修理・サポートのページから、ご相談ください。


2026.11.03 08:13

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