メモリ高騰でパソコンが値上がり、買い替え前の見直し

メモリ高騰でパソコンが値上がりしている背景と、2026年10月時点の見通しを、都城市のパソコンサポーターゼットが整理します。今のパソコンの困りごとの確認、必要なスペックの決め方、使い続ける・直すという選択肢、新品・型落ち・中古の選び方、買ったあとの作業まで、買い替え前に見直したい点を、順にご紹介します。

「新しいパソコンを買おうと思ったら、思っていたより高かった」「前に見ていた機種が、値上がりしていた」。最近、そんなお話を伺うことが増えました。都城市のパソコンサポーターゼットにも、「いま買い替えるべきか、もう少し使い続けるべきか」というご相談が、寄せられています。

パソコンの値上がりには、パソコンの中の部品である「メモリ」や「SSD」の価格が上がっている、という背景があります。この記事では、2026年10月時点の報道をもとに、値上がりの理由と見通しを整理したうえで、買い替えを決める前に見直しておきたいことを、順にご紹介します。なお、価格の動きは日々変わるため、最新の価格は、お店や公式サイトでご確認ください。

今、パソコンの値上がりが続いている理由

パソコンの価格が上がっている大きな理由は、パソコンの部品であるメモリ(RAM)と、SSDなどに使われるNAND型フラッシュメモリの価格が、上がっていることです。メモリは、パソコンが作業をするための「作業机」にあたる部品で、SSDは、データをしまっておく「本棚」にあたる部品です。違いは、メモリ(RAM)を増設すると本当に速くなる?SSD交換との違いでも、詳しくご紹介しています。

台湾の調査会社TrendForceの発表を伝える報道では、AI向けのサーバーの需要が強く、メモリメーカーが生産をサーバー向けに振り向けているため、パソコン向けの供給が足りなくなっている、と説明されています。

  • 2026年1月の報道…EE Times Japanは、TrendForceの予測として、2026年1〜3月期の従来型DRAMの契約価格が、前の四半期に比べて55〜60%上がる見込みだと伝えました。
  • 2026年2月の報道…同じ調査会社が予測を引き上げ、2026年1〜3月期のDRAMの上昇幅を90〜95%と見込み、パソコン向けのDRAM(DDR4・DDR5)は、105〜110%の上昇と推定していると報じられました。大手のパソコンメーカーも、在庫不足に直面している、とされています。

ここでいう「契約価格」は、パソコンメーカーなどが、部品をまとめて仕入れるときの価格のことです。お店で売られているメモリ単品の価格や、パソコンの店頭価格と、そのまま同じ数字になるわけではありません。ただし、仕入れの価格が上がれば、パソコンの価格にも影響しやすくなります。

2026年10月時点の見通し

では、これからの見通しはどうでしょうか。TrendForceが2026年9月30日に発表した、10〜12月期の予測は、次のように伝えられています。

  • 従来型DRAMの契約価格は、前の四半期に比べて10〜15%の上昇。
  • NAND型フラッシュメモリの契約価格は、前の四半期に比べて15〜20%の上昇。
  • 上昇のペースは、以前より緩やかになる見込みですが、供給の不足は続くとされています。
  • パソコンメーカーは、2027年に向けても、メモリの調達を確保しようとしている、とされています。2027年は、パソコン向けの供給量が減る可能性にも触れられています。

パソコンの価格の動きについては、JEITA(電子情報技術産業協会)の統計をもとにした報道があります。国内のパソコンの、1台あたりの出荷金額は、2026年8月で、2024年8月と比べて約36%高く、2026年1〜6月の平均も、暦年の上半期としては、2008年以降でもっとも高い水準とされています。

この数字は、パソコンの店頭での価格そのものではなく、出荷金額を出荷台数で割った平均です。また、一般向けだけでなく、法人向けや教育向けのパソコンも含まれています。あくまで、全体の傾向を知るための数字としてご覧ください。同じ報道では、年末にかけて、パソコンの価格が大きく下がるという見通しは、示されていないとされています。

値上がりで、買うときに起きていること

価格が上がっている影響は、値札の数字だけではありません。パソコンを選ぶときに、次の点に気をつけたいところです。

  • 同じような価格でも、中身が違うことがある。TrendForceの発表では、パソコンメーカーが、部品のコストを抑えるために、主力のモデルでSSDの容量を減らす動きがある、と伝えられています。以前と同じくらいの価格でも、SSDの容量が少なくなっている機種がありえます。
  • 安さだけで選ぶと、あとで困ることがある。メモリやSSDの容量が足りないと、使い始めてすぐに、動作が重くなったり、保存の場所が足りなくなったりします。そうなると、増設や買い直しが必要になり、結果的に費用がかさむこともあります。
  • あとから増設できるとは限らない。パソコンによっては、メモリが基板に直接取り付けられていて、増設も交換もできないことがあります。購入の前に、確認しておきたい点です。

年末の買い時や、選び方の全体像は、年末商戦でパソコンを買う前に。後悔しない選び方と買い時でご紹介しています。値上がりが続くなかでの、修理と買い替えの考え方は、値上がりが続くパソコン、修理と買い替えどちらが得?2026年の判断ポイントもあわせてご覧ください。

見直したいこと① 今のパソコンの、何に困っているか

買い替えを決める前に、まず「今のパソコンの、何に困っているのか」を整理してみましょう。困りごとによって、買い替えが必要なこともあれば、設定や部品の交換で解決することもあります。

レノボの解説記事では、アプリを開いた状態で、タスクマネージャーのメモリの使用率が80%前後になるなら、メモリの増設の効果が期待できる、とされています。一方で、CPUが古い場合や、HDDを搭載しているパソコンでは、メモリを増やしても期待ほど速くならないことがあり、SSDへの交換や買い替えのほうが有効なこともある、とも説明されています。

「買い替えるか、使い続けるか、迷っている」という方へ

今のパソコンの状態と、お使いの目的を伺いながら、買い替えがよいか、手を入れて使い続けるのがよいかを、一緒に考えます。パソコンを選ぶときの考え方は、パソコン選びに迷ったら?のページでもご紹介しています。

見直したいこと② 本当に必要なスペックを決める

次に、「何に使うのか」から、必要なスペックを考えます。価格が上がっているからこそ、必要以上のスペックにお金をかけず、足りなくて後悔することも避けたいところです。

レノボの解説記事では、メモリの容量の目安として、次のように紹介されています。あくまで目安で、使うアプリや、同時に開く数によって変わります。

  • Webの閲覧やOffice中心の使い方…4〜8GB
  • 写真の編集…8〜16GB
  • 動画の編集…16〜32GB
  • ゲーム…8〜16GB

Windows 11の要件としては、メモリは4GB以上、ストレージは64GB以上と案内されています。ただし、これは「動かすための最低限」で、快適に長く使うための目安ではありません。当店の過去の記事では、買い替えの目安として、Core i5クラス、メモリ8GB以上(長く使うなら16GB)、SSD搭載、をご紹介しています。詳しくは、年末商戦でパソコンを買う前に。後悔しない選び方と買い時をご覧ください。

見直したいこと③ 使い続ける、直すという選択肢

パソコン本体を買い替えるのではなく、今のパソコンを使い続けるために、メモリを増設したり、HDDをSSDに交換したりする方法があります。値上がりが続くなかで、検討する方が増えています。

ただし、注意が必要な点もあります。メモリやSSDは、パソコン本体と同じ部品ですので、部品そのものの価格も、上がっている可能性があります。また、メモリが基板に直接取り付けられている機種は、増設も交換もできません。CPUが古い場合や、Windows 11に対応していない場合は、メモリを増やしても、その問題は解決しません。

次の表は、目安です。実際には、機種や状態を確認してから判断します。

  • 延命を検討しやすいケース…Windows 11に対応している。HDDを使っていて、SSDに替えたい。メモリの使用率が高い状態が続いている。画面やキーボードなどに大きな傷みがない。
  • 買い替えを検討しやすいケース…Windows 11に対応していない。メモリが基板に直付けで、増設できない。バッテリーや画面、キーボードなど、複数の部分が傷んでいる。重い原因が、CPUの古さにある。

メモリの増設で本当に速くなるのかは、メモリ(RAM)を増設すると本当に速くなる?SSD交換との違いで、HDDとSSDの違いは、SSDとHDD、結局何が違うの交換で本当に速くなる?でご紹介しています。当店でお受けしている、メモリやSSDの増設・交換の作業は、古いパソコンを延命する。メモリ増設とSSD交換でできることでご紹介しています。買い替えのタイミングの目安は、そのパソコン、まだ使えます?買い替えのタイミングを見極める7つの目安もご参考にしてください。

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見直したいこと④ 買うなら、何をどこで選ぶか

買い替えると決めたら、新品だけでなく、複数の選択肢を比べてみましょう。

当店では、中古の整備品「R∞PC」を取り扱っています。R∞PCは、動作確認・清掃済みのパソコンです。保証規定などはR∞PCってなに?で、在庫はR∞PC(中古整備品)の在庫一覧でご覧いただけます。

購入前に確認したい4つのポイント

  1. メモリの容量と、あとから増設できる機種かどうか。
  2. SSDの容量と、SSDかHDDか。
  3. CPUの世代と、Windows 11に対応しているか。
  4. 保証の内容と、期間。

「どれを選べばよいか分からない」という方は、購入の前に、お気軽にご相談ください。当店では、「相談・アドバイス」のメニューを用意しています。詳しくは、パソコンサポート料金表をご覧ください。

買ったあとに必要な作業も、見込んでおく

パソコン本体の価格だけでなく、買ったあとの作業も、あらかじめ見込んでおくと安心です。新しいパソコンは、箱から出してすぐに、使い始められるとは限りません。

  • 初期設定…Windowsの設定、Microsoftアカウント、インターネットへの接続、メールの設定、Officeの設定、ウイルス対策などです。
  • データの移行…古いパソコンの写真や書類、メールの設定、お気に入りなどを、新しいパソコンに移します。
  • 古いパソコンの処分…データを消してから、手放す必要があります。

当店では、これらをまとめて承る「応援パック」をご用意しています。パソコンを初めて使う方向けの設定ははじめてのパソコン応援パック。届いた日から使える設定で、旧パソコンからの入れ替えはパソコン引っ越し応援パック。旧PCからの入れ替え作業でご紹介しています。

よくあるご質問

Q. メモリの値上がりは、いつまで続きますか?

先のことは、誰にも確実には言えません。TrendForceが2026年9月30日に発表した予測では、2026年10〜12月期も、従来型DRAMの契約価格は前の四半期より10〜15%上がるとされています。2027年についても、供給が厳しい状況が続くとの見方が伝えられています。最新の情報は、お店や公式サイトでご確認ください。

Q. 今は、買い替えないほうがよいですか?

一概には言えません。今のパソコンで困っていることがなく、安全に使えているなら、無理に買い替える必要はありません。一方で、Windows 11に対応していない場合や、複数の不具合がある場合は、検討の時期です。困りごと、必要なスペック、使い続ける場合の費用を比べて、判断することをおすすめします。

Q. 値上がりする前に、早めに買ったほうがよいですか?

価格の先行きは確実ではありません。急いで決めるより、困りごとと、必要なスペックを先に決めてから、比べることをおすすめします。年末の買い時については、年末商戦でパソコンを買う前に。後悔しない選び方と買い時もご参考にしてください。

Q. メモリだけ増やせば、パソコンは速くなりますか?

メモリの不足が原因で遅い場合は、改善することがあります。ただし、CPUが古い場合や、HDDを使っている場合は、期待ほど速くならないことがあります。まずはタスクマネージャーで、メモリの使用率を確認してみてください。詳しくは、メモリ(RAM)を増設すると本当に速くなる?SSD交換との違いをご覧ください。

Q. ノートパソコンのメモリは、すべて増設できますか?

いいえ。メモリが基板に直接取り付けられている機種は、増設も交換もできないことがあります。増設できる機種でも、規格や、搭載できる容量の上限があります。レノボの解説記事では、メーカーのサイトで型番から仕様を調べる方法や、「msinfo32」でスロット数を確認する方法が紹介されています。

Q. 中古パソコンは、値上がりの影響を受けませんか?

中古のパソコンも、在庫や状態によって価格が決まります。新品と同じように動くとは限らないため、一概には言えません。状態、保証、メモリとSSDの容量を、よく確認してください。選ぶときのポイントは、中古パソコンを選ぶときにチェックすべき5つのポイントでご紹介しています。

Q. 安いモデルを選ぶときは、何に気をつければよいですか?

メモリとSSDの容量、CPUの世代、Windows 11への対応を確認してください。価格が安くても、容量が少ないと、すぐに足りなくなることがあります。あとから増設できるかも、購入前に確認しておくと安心です。

Q. 購入の相談だけでもできますか?

はい、お気軽にご相談ください。当店では、「相談・アドバイス」のメニューを用意しています。ご予算や、お使いの目的を伺ったうえで、一緒に考えます。詳しくは、パソコンサポート料金表をご覧ください。

パソコンの値上がりの背景には、メモリやSSDの価格の上昇があります。価格だけを見て決めるのではなく、今のパソコンの困りごと、必要なスペック、使い続ける場合の方法、買ったあとの作業までを、順に見直してみましょう。都城市のパソコンサポーターゼットでは、パソコンの買い替えや、使い続けるかどうかの相談を、承っています。都城周辺で、お悩みでしたら、パソコン選びに迷ったら?や、パソコン修理・サポートのページから、どうぞお気軽にご相談ください。

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