パソコン同士のファイル共有設定。作業内容と流れ

「2台のパソコンで、同じ写真や書類を使いたい」「USBメモリで、いちいち受け渡すのが面倒」「仕事用のパソコンと、事務用のパソコンの間で、ファイルをやり取りしたい」。そんなときに便利なのが、パソコン同士で、ファイルを共有する設定です。
パソコンサポーターゼットでは、料金表で、「PC共有設定」と「PC共有追加設定」というメニューを、ご用意しています。この記事では、都城市のパソコンサポーターゼットが、ファイル共有とは何か、どんな方に向いているのか、どんな作業を行うのか、作業の流れ、設定するときの注意点を、順番にご紹介します。
パソコン同士でファイルを共有する、とは?
ファイルの共有とは、あるパソコンの中のフォルダーを、同じネットワークにつながった、別のパソコンから、開けるようにすることです。家庭や事務所では、2台のパソコンが、同じルーターにつながっていることが多く、その中で、ファイルをやり取りします。
共有の仕組みでは、フォルダーを「見せる側」と「見に行く側」に分かれます。見せる側のパソコンで、「このフォルダーを共有する」という設定を行い、見に行く側のパソコンから、そのフォルダーを開きます。見に行く側からは、自分のパソコンの中のフォルダーのように、ファイルを開いたり、コピーしたり、保存したりできます。
共有できるのは、同じルーターにつながっている、パソコン同士です。インターネット経由で、離れた場所のパソコンとやり取りするときは、クラウドの仕組みが向いています。クラウドの基本は、クラウドストレージって何?写真・データを守る基本のバックアップ知識や、OneDriveの同期設定を使いこなす。同期するフォルダを選ぶ方法でご案内しています。
ご自身で設定する場合の、基本の手順は、家庭内でのファイル共有、ネットワークドライブ・共有フォルダの基本設定でご案内しています。この記事では、それに加えて、「設定がうまくいかない」「どこまで共有してよいか分からない」といった、つまずきやすい点と、当店でお手伝いできる作業について、ご紹介します。
こんな方に向いています
このメニューは、特に、次のような方に向いています。
- 2台のパソコンで、写真や書類を、同じように使いたい方。
- USBメモリや、メールでの受け渡しを、減らしたい方。
- 家庭や、小さなお店・事務所で、パソコン同士の間で、ファイルをやり取りしたい方。
- ご自身で、共有の設定をしてみたけれど、「ネットワーク資格情報の入力」と出て、先に進めない方。
- 新しいパソコンに買い替えたので、共有の設定を、つなぎ直したい方。
- どのフォルダーを、誰に見せてよいのか、不安な方。
反対に、NAS(ネットワークにつなぐ、データ用の保管機器)の導入や、インターネット経由での共有は、別のメニューや、別の方法になります。必要な作業がどれにあたるのかは、ご相談のときに、一緒に整理しますので、ご安心ください。
メニューに含まれる作業
料金表に書かれている内容は、次のとおりです。
- PC共有設定:パソコン2台に、ファイル共有の設定を行います。
- PC共有追加設定:パソコン1台ごとの追加設定です。接続先のパソコンの共有設定が完了していることが、条件になります。
つまり、まず2台のパソコンで共有を設定して、3台目以降を加えるときは、1台ごとに、追加の設定を行う、という考え方です。お客様のパソコンの台数や、使い方によって、必要な作業は変わります。作業の料金は、パソコンサポート料金表でご確認いただけます。
具体的には、次のような作業を行います。お使いのWindowsのバージョンや、パソコンの種類によって、画面や名称は、異なる場合があります。
- 2台のパソコンが、同じルーターにつながっていることを、確認します。
- それぞれのパソコンの、ネットワークの種類や、共有に関する設定を、確認して整えます。
- 共有したいフォルダーを決めて、見せる側のパソコンで、共有の設定を行います。
- 誰が、どこまでできるか(読み取りだけか、書き込みもできるか)を、決めます。
- 見に行く側のパソコンから、共有したフォルダーを開いて、ファイルの読み書きができることを、確認します。
- 必要に応じて、毎回すぐに開けるように、ネットワークドライブの設定を行います。
作業の流れと、ご依頼の前に確認したいこと
作業は、おおまかに、次の流れで進めます。お客様のご状況によって、前後することがあります。
- お問い合わせ。電話やお問い合わせフォームから、ご連絡いただきます。パソコンの台数、共有したい内容、お困りの点について、お聞きします。
- 作業の内容と日時を決めます。お見積りは無料です。
- 2台のパソコンと、ネットワークの状態を確認します。
- 共有の設定を行い、開けることを確認します。
- 設定の内容と、使い方、共有の範囲について、ご説明して、お引き渡しします。
作業をスムーズに進めるために、次のものを、ご用意いただけると安心です。分からないものがあっても、ご相談いただけます。
- 共有したい、2台以上のパソコン(機種名が分かれば、お知らせください)。
- それぞれのパソコンに、サインインするための、ユーザー名とパスワード。
- 共有したい内容(写真、書類、仕事のデータなど)のおおよその量。
- どのパソコンの、どのフォルダーを、誰が使うかの、おおまかなご希望。
- お使いのルーターの機種名と、各パソコンのつなぎ方(有線か、無線か)。
ユーザー名やパスワードは、他の人の目につく場所に、書き残さないようにしてください。
「共有したのに開けない」「どこまで共有してよいか不安」という方へ
ファイルの共有は、ネットワークの設定、パソコンごとのアカウント、フォルダーのアクセス許可など、確認する項目が多く、どこかひとつ違うだけで、開けなくなります。安全のために、共有の範囲を決めておくことも大切です。都城でパソコン同士の共有にお困りのときは、ご自身で何度もやり直す前に、当店までお気軽にご相談ください。ご状況をうかがって、必要な作業を、一緒に考えます。詳しくは、パソコン修理・サポートのページをご覧ください。
作業のご紹介① 共有する前の、確認と準備
共有の設定を始める前に、まず、2台のパソコンの状態を確認します。ここがそろっていないと、あとの設定が、正しくても、開けないことがあります。主に、次の点を確認します。
- 同じルーターにつながっているか。片方が有線、もう片方が無線(Wi-Fi)でも、同じルーターにつながっていれば、共有できます。ただし、ルーターを2台使っている場合や、ゲスト用のWi-Fiにつないでいる場合は、別のネットワークとして扱われ、見つからないことがあります。ルーターの設置や、Wi-Fiの設定は、ルーターの設置と設定。インターネットにつなぐ作業や、Wi-Fi接続とパスワード変更。無線LANの設定作業でご案内しています。Wi-Fiが届きにくい部屋にあるパソコンについては、Wi-Fiが届かない部屋に。中継器とアクセスポイント設定もご覧ください。
- ネットワークの種類が、「プライベート」になっているか。初期の設定が、「パブリック」になっていると、ほかのパソコンから、見つけられないことがあります。自宅や、事務所のように、信頼できる場所では、「プライベート」に変更します。ただし、外出先のWi-Fiなど、不特定の人がいる場所では、「パブリック」のままにしておきます。
- 「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」が、オンになっているか。共有する側と、見に行く側の、両方で必要です。
- パソコンの名前が、分かりやすいか。「DESKTOP-」で始まる、初期の名前のままだと、どのパソコンか分かりにくくなります。分かりやすい名前に変えておくと、開くときに、迷いにくくなります。
- Windowsが、最新の状態か。Windows Updateが、止まったままのパソコンは、共有の動作も不安定になることがあります。
これらの設定は、「共有する側」だけでなく、「見に行く側」のパソコンでも、必要です。片方だけ設定しても、開けないことが多いため、2台とも、確認します。
作業のご紹介② フォルダーの共有と、アクセス許可
準備が整ったら、共有するフォルダーを決めて、見せる側のパソコンで、共有の設定を行います。このとき、いちばん大切なのは、「何を、誰に、どこまで見せるか」を、決めることです。
- 共有するのは、必要なフォルダーだけにします。パソコンの中を、まるごと共有するのは、おすすめできません。やり取りに使う、専用のフォルダーを、ひとつ作って、そこだけを共有する形が、安心です。
- アクセス許可を、決めます。「読み取り」は、見るだけ、「読み取り/書き込み」は、ファイルの追加や、書き換えもできます。見せるだけでよいなら、読み取りだけにしておくと、誤って消してしまう心配が減ります。
- 誰が使うかを、決めます。共有する側のパソコンのアカウントと、パスワードがある人だけが、開ける形が、基本です。家族や、スタッフの範囲で、決めておきます。
見に行く側のパソコンでは、エクスプローラーの「ネットワーク」から、共有する側のパソコンを選ぶか、アドレス欄に、「\\パソコン名」の形で入力して、共有フォルダーを開きます。毎回、同じフォルダーを開くなら、「ネットワークドライブの割り当て」を行うと、普通のドライブのように、すぐ開けるようになります。具体的な操作は、家庭内でのファイル共有、ネットワークドライブ・共有フォルダの基本設定でもご案内しています。
共有フォルダーを開くときに、「ネットワーク資格情報の入力」という画面が出ることがあります。これは、共有する側のパソコンの、ユーザー名とパスワードを、聞かれている画面です。共有する側のパソコンで、サインインに使っているアカウントの、ユーザー名とパスワードを入力すると、開けることが多いです。Microsoftアカウントでサインインしている場合は、メールアドレスと、そのアカウントのパスワードが、必要になることがあります。アカウントの違いは、Microsoftアカウントとローカルアカウント、違いと選び方でご案内しています。
共有するときの、セキュリティの注意
ファイルの共有は、便利な反面、設定を間違えると、見せたくない人にも、ファイルが見えてしまいます。安全に使うために、次の点に、気をつけてください。
- 「パスワード保護共有」を、安易にオフにしない。この機能をオフにすると、パスワードを入力しなくても、同じネットワークにいる人なら、誰でも開けるようになります。接続はラクになりますが、関係のない人まで、開ける状態になります。関係者だけの小さなネットワークで、必要なときだけ、使う考え方もありますが、基本は、オンのままにしておくことをおすすめします。
- 「Everyone(全員)」に、書き込みを許可しない。誰でも、ファイルを書き換えられる状態になります。
- 共有の範囲を、必要最低限にする。共有するフォルダーは、やり取りに使うものだけにして、大切なデータは、別の場所に置きます。
- 使わなくなったら、共有を止める。共有が不要になったフォルダーは、共有の設定を、解除しておきます。
- パソコンを、最新の状態に保つ。Windows Updateと、セキュリティ対策を、続けてください。共有フォルダーを通じて、ウイルスなどが、ほかのパソコンに広がることもあります。
お仕事で使うパソコンで、共有の範囲を広げすぎると、ランサムウェアのような被害が、ほかのパソコンにも広がるおそれがあります。基本の対策は、ランサムウェアは中小企業も標的。今日からの基本対策でご案内しています。また、共有のパスワードを、ほかのサービスと使い回さないことも、大切です。考え方は、そのパスワード、使い回していませんか?今日からできる管理術でご案内しています。
なお、Windows 11 バージョン24H2以降は、セキュリティが強化されました。古いNASなど、一部の機器では、ユーザーの認証がないと、共有フォルダーが開けなくなる場合があります。機器のメーカーの案内を確認してください。メーカーの案内でも、設定を緩める場合のリスクが、注意されています。不明な点は、ご相談ください。
共有したフォルダーが開けないときの確認
共有したフォルダーが、開けないときは、次の点を順番に確認してみてください。
- 2台とも、同じルーターにつながっているか。
- 2台とも、ネットワークの種類が、「プライベート」になっているか。
- 2台とも、「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」が、オンか。
- 共有する側の、ユーザー名とパスワードを、正しく入力しているか。
- 共有する側のパソコンが、起動していて、スリープ状態ではないか。
- 2台とも、Windows Updateが、最新になっているか。
それでも開けない場合は、設定の細かい部分や、アカウントの状態に、原因があるかもしれません。何度も設定を変えると、元の状態が分からなくなってしまうため、早めにご相談いただくと、解決が早くなります。
当店では、都城市を中心に、パソコンやネットワークの設定を、承っています。「どの作業を頼めばよいのか分からない」という段階でも、構いません。詳しくは、パソコン修理・サポートのページをご覧ください。ファイルの置き場所の整理については、ファイルの保存場所が分からない…整理のキホンもご参考にしてください。
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▶ ルーターの設置と設定。インターネットにつなぐ作業――共有の土台になる、ルーターの設定は、こちらをご覧ください。
▶ ランサムウェアは中小企業も標的。今日からの基本対策――共有を広げる前に知りたい、被害を防ぐ基本は、こちらをどうぞ。
よくあるご質問
Q1. パソコン同士で、ファイルを共有するには、何が必要ですか?
A1. 2台のパソコンが、同じルーターにつながっていることが、基本です。そのうえで、共有する側のパソコンで、フォルダーの共有を設定し、見に行く側のパソコンから、開きます。有線でも、無線(Wi-Fi)でも、同じルーターにつながっていれば、共有できます。
Q2. 「ネットワーク資格情報の入力」と出て、開けません。
A2. 共有する側のパソコンの、ユーザー名とパスワードを、聞かれている画面です。共有する側で、サインインに使っているアカウントの情報を入力してください。Microsoftアカウントの場合は、メールアドレスとパスワードが必要になることがあります。それでも開けない場合は、ご相談ください。
Q3. パスワード保護共有は、オフにしてもよいですか?
A3. おすすめしません。オフにすると、同じネットワークにいる人なら、パスワードなしで開けるようになります。関係者だけの、小さなネットワークで、必要なときだけ使う方法もありますが、基本は、オンのままにしておくと安心です。
Q4. 3台以上のパソコンで、共有できますか?
A4. できます。料金表では、2台までの設定と、1台ごとの追加設定が、分かれています。台数や、共有したい内容によって、必要な作業は変わるため、ご相談ください。
Q5. スマートフォンや、Macとも、共有できますか?
A5. この記事でご紹介しているのは、Windowsのパソコン同士の共有です。スマートフォンや、Macとの共有は、別の方法になります。ご希望がある場合は、ご相談ください。
Q6. NASや、外付けのドライブとの共有は、この作業に含まれますか?
A6. この記事の作業は、パソコン同士の共有が対象です。NASの導入や、設定は、別のメニューになります。Windows 11 バージョン24H2以降は、NASによっては、共有フォルダーが開けなくなる場合もあるため、メーカーの案内もご確認ください。
Q7. 共有をやめたいときは、どうすればよいですか?
A7. 共有したフォルダーの、共有の設定を、解除します。フォルダーを右クリックして、プロパティの「共有」から、設定を変更できます。画面は、Windowsのバージョンによって、異なる場合があります。不安なときは、ご相談ください。
Q8. 相談だけでも大丈夫ですか?
A8. はい、大丈夫です。診断・お見積りは無料ですので、「何を頼めばよいのか分からない」「共有の範囲が不安」といった段階でも、お気軽にお電話ください。
パソコン同士でのファイル共有は、うまく使えば、USBメモリやメールでの受け渡しの手間を、大きく減らせます。ただし、ネットワークの種類、ネットワーク探索、アカウント、アクセス許可と、確認する項目が多く、共有の範囲を広げすぎると、安全面の心配も出てきます。「設定したのに開けない」「どこまで共有してよいか分からない」「買い替えたので、つなぎ直したい」というときは、都城市のパソコンサポーターゼットまで、お気軽にご相談ください。









