セーフモードの起動方法|不安定なパソコンの対処

Windows 11のセーフモードを解説します。通常の起動との違い、できることと使う場面、3つの種類、起動できるときと起動しないときの入り方、BitLockerの注意点、入ったあとの確認、解除の方法、困ったときの相談の目安まで、都城市のパソコンサポーターゼットが、初めての方にも分かりやすく、順番に、丁寧にご案内します。

「パソコンの動きが急におかしくなった」「Windows Updateのあとから、不調が続いている」「画面が、まともに表示されない」。そんなときに、役に立つことがあるのが、Windowsの「セーフモード」です。セーフモードは、パソコンを、必要最小限の機能だけで起動する、いわば「診断用の安全な起動方法」です。ただし、入り方を間違えたり、焦って強制的に電源を切ったりすると、かえって状況を悪くしてしまうこともあります。この記事では、セーフモードとは何か、できることと使う場面、3つの種類、起動する手順、Windowsが起動しないときの入り方、BitLockerの注意点、入ったあとの確認、解除の方法まで、順番にご案内します。

セーフモードとは? 通常の起動とは何が違うのか

セーフモードとは、Windowsを、必要最小限のドライバーと、サービスだけで起動する、特別な起動方法です。ドライバーとは、パソコンの部品や、周辺機器を動かすための、小さなソフトのことです。通常の起動では、たくさんのドライバーや、アプリが、自動で読み込まれます。セーフモードでは、それらを最小限に絞って起動します。

セーフモードで起動すると、画面の見た目が、いつもと大きく変わります。壁紙が黒くなり、画面の四隅に「セーフモード」という文字が、表示されます。画面の解像度も、低くなり、文字や図が大きく、粗く見えることがあります。これは、故障ではなく、セーフモードの、正常な状態です。

なぜ、このような起動方法があるのでしょうか。パソコンの不具合は、新しく入れたドライバーや、アプリ、自動で立ち上がる常駐ソフトなどが、原因になっていることがあります。セーフモードなら、それらを、できるだけ動かさずに、起動できます。そのため、不具合の原因を、切り分けるのに、役立ちます。

昔の、パソコンを起動するときに「F8」キーを押す方法は、現在のWindowsでは、使えません。今のWindowsでは、後ほどご案内する、別の方法で、セーフモードに入ります。この記事の内容は、2026年10月時点の、Windows 11を中心にしたものです。画面や名称は、バージョンによって、異なる場合があります。

セーフモードで何ができる? 使う場面と、使えない場面

セーフモードは、「パソコンを、普段どおりに使うためのモード」ではありません。「不具合の原因を調べたり、直したりするための、特別なモード」です。主に、次のような場面で、使われます。

  • 不具合の原因の切り分け。通常の起動では不具合が出るのに、セーフモードでは出ない場合、ドライバーや、常駐するアプリ、最近の変更が、原因の可能性があります。
  • 最近入れたドライバーや、アプリの削除。不具合が、起き始めたころに、入れたものを、取り除けます。
  • 大切なファイルの、バックアップ。通常は起動できないパソコンでも、セーフモードなら、起動できる場合があります。
  • システムの復元など、元の状態に戻す操作。使えるかどうかは、状況によります。

一方で、セーフモードでは、できないことも多くあります。通常のアプリが、動かなかったり、プリンターや、一部の周辺機器が、使えなかったりします。インターネットにも、つながらない場合があります。また、セーフモードに入れたからといって、不具合が、直ったわけでは、ありません。セーフモードは、あくまで「原因を探すための入口」と、考えるのがよいでしょう。

セーフモードの3つの種類

セーフモードには、3つの種類があります。起動の途中で、キーボードの数字キーや、ファンクションキーを押して、選びます。

  • セーフモード(「4」キー、または「F4」キー)。最小限の構成で起動する、基本のセーフモードです。迷ったら、まずこれを選びます。
  • ネットワークを使用したセーフモード(「5」キー、または「F5」キー)。基本のセーフモードに、ネットワークの機能が加わったものです。インターネットで、情報を調べたいときや、ドライバーをダウンロードしたいときに、使います。ただし、ウイルスなどの感染が疑われるときや、ネットワークの不具合が疑われるときは、避けるのが無難です。
  • コマンドプロンプトを使用したセーフモード(「6」キー、または「F6」キー)。文字だけの画面で、命令を入力して操作する、上級者向けのモードです。初めての方は、使う必要はありません。

初めての方は、「セーフモード」か、「ネットワークを使用したセーフモード」の、どちらかを選べば、十分です。

Windowsが起動できるときの、セーフモードの入り方

Windowsが、サインイン画面まで起動できる場合は、次の方法で、セーフモードに入れます。まずは、開いているファイルを、すべて保存してから、始めましょう。

【方法1】「設定」から入る方法

  1. 「スタート」から「設定」を開き、「システム」の「回復」を選びます。
  2. 「PC の起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」を選びます。
  3. 青い画面が表示されたら、「トラブルシューティング」を選び、「詳細オプション」を選びます。
  4. 「スタートアップ設定」を選び、「再起動」を選びます。
  5. 再起動すると、番号の付いた一覧が出ますので、「4」キー(または「F4」キー)を押します。ネットワークが必要なときは、「5」キー(または「F5」キー)です。
  6. サインインの画面が出たら、PIN、またはパスワードを入力して、サインインします。

【方法2】Shiftキーを押しながら、再起動する方法。サインイン画面、または、スタートメニューの電源のボタンを選び、キーボードの「Shift」キーを押しながら「再起動」を選びます。すると、方法1と同じ青い画面が出ますので、「トラブルシューティング」から、同じ手順で進みます。

【方法3】システム構成(msconfig)から入る方法。「Windows」キーを押しながら「R」キーを押し、「msconfig」と入力して、「OK」を押します。「システム構成」の画面で、「ブート」のタブを開き、「セーフブート」にチェックを入れて、「OK」を押し、再起動します。この方法は、あとで通常起動に戻すとき、チェックを外す必要があります。外し忘れると、毎回セーフモードで起動してしまいますので、ご注意ください。

セーフモードに入れたかどうかは、画面の四隅に「セーフモード」という文字が出ているかで、確認できます。なお、Windows 10の場合は、「設定」の「更新とセキュリティ」の「回復」から、同じように進めます。画面や、項目の名前が、異なる場合があります。

「自分で操作するのは不安」「うまく入れない」という方へ

セーフモードの操作は、画面が切り替わるたびに、迷いやすいものです。大切なデータが入っているパソコンで、無理に操作を進める前に、状態を確認することもできます。お客様のパソコンの状況を伺ったうえで、いまできる対処を、一緒に考えます。お気軽にご相談ください。詳しくは、パソコン修理・サポートのページをご覧ください。

Windowsが起動しないときの、回復環境への入り方

Windowsが、サインイン画面まで起動しない場合は、「回復環境(Windows RE)」という、修復用の画面から、セーフモードに入ります。パソコンが、起動の途中で、失敗を繰り返すと、自動的に、この画面が出ることがあります。出てこないときは、次の手順で、画面を出す方法があります。

  1. 電源ボタンを、10秒ほど長押しして、電源を切ります。
  2. 電源ボタンを押して、パソコンを起動します。
  3. Windowsのロゴが出たら、電源ボタンを長押しして、再び、強制的に電源を切ります。
  4. これを、2回から3回繰り返すと、「自動修復を準備しています」という表示が出ます。この表示が出たら、操作をやめて、そのまま待ちます。
  5. 診断のあと、失敗した旨の画面が出ますので、「詳細オプション」を選びます。
  6. 「トラブルシューティング」、「詳細オプション」、「スタートアップ設定」、「再起動」の順に選び、「4」キー(または「F4」キー)を押します。

ここで、大切な注意があります。電源ボタンの長押しで、強制的に電源を切る操作は、パソコンに、負担をかける方法です。作業中のデータが、失われたり、状態が悪化したりするおそれがあります。そのため、「ほかに方法がない場合の、最後の手段」と、考えてください。パソコンから、異常な音や、焦げ臭いにおいがする、電源のランプが、不規則に点滅する、画面が、まったく映らない、といった場合は、この方法を試さず、使用をやめて、ご相談ください。起動しないときの、基本的な確認については、パソコンが起動しない・電源が入らない…確認すべき7つの原因と対処法も、ご覧ください。

操作の前に確認したい、BitLockerの回復キー

回復環境や、セーフモードに入るときに、「BitLockerの回復キー」を求められることがあります。BitLockerとは、パソコンの中のデータを、暗号化して守る機能です。パソコンによっては、購入時から、自動でオンになっていることがあります。

回復キーを求められたときは、焦らずに、次の点を確認してください。

  1. 画面に表示されている「回復キーID」を、控えておきます。
  2. 別のパソコンや、スマートフォンから、パソコンの設定で使ったMicrosoftアカウントに、サインインします。
  3. BitLockerの回復キーのページで、控えたIDと一致する、回復キーを探して、入力します。

会社のパソコンの場合は、回復キーを、会社の管理者が、管理していることがあります。回復キーが分からない状態で、何度も入力を試したり、初期化したりすることは、避けてください。詳しくは、お盆前に要注意!Windows Update後にBitLocker回復キーを求められたときの対処法をご覧ください。Microsoftアカウントについては、Microsoftアカウントとローカルアカウント、違いと選び方が、参考になります。

セーフモードに入ったら、まず確認したいこと

無事に、セーフモードに入れたら、次の順番で、確認してみましょう。

  1. 大切なファイルが、あるときは、先に、外付けのディスクや、USBメモリに、バックアップします。バックアップの方法は、ファイル履歴機能で、自動バックアップを設定する方法も、参考になります。
  2. 不具合が、起き始めたころに、入れたものを、思い出します。新しく入れたアプリや、ドライバー、Windowsの更新などです。
  3. 心当たりがあれば、そのアプリやドライバーを、削除します。削除の手順は、アプリのインストールとアンインストール、初めての基本が、参考になります。
  4. 自動で立ち上がるアプリが、原因と思われるときは、数を減らしてみます。方法は、起動が遅いパソコンに。勝手に立ち上がるアプリを減らす設定で、ご案内しています。
  5. 復元ポイントが、残っているときは、不具合が出る前の状態に、戻す方法もあります。詳しくは、トラブルの前に保険を。復元ポイントの作り方と戻し方をご覧ください。
  6. 変更を加えたら、パソコンを、通常どおり再起動して、不具合が、直ったかを確認します。

Windows Updateのあとから、不具合が出ている場合は、【2026年8月】Windows Update後にパソコンが起動しない…その原因と対処法や、【緊急】Windows 11「バージョン26H2」更新後に音が出ない・不具合が出たときの対処法も、あわせてご覧ください。また、再起動を何度も繰り返してしまう場合は、突然再起動を繰り返す…「ブートループ」の原因と対処法が、参考になります。

セーフモードの解除方法と、うまくいかないとき

確認が終わったら、セーフモードを、解除して、通常の起動に戻しましょう。

  • 「設定」や、Shiftキーから入った場合。通常どおり、電源のメニューから「再起動」を選びます。これだけで、通常の起動に戻ります。
  • システム構成(msconfig)から入った場合。もう一度、msconfigを開き、「ブート」のタブで「セーフブート」のチェックを外して、「OK」を押し、再起動します。外し忘れると、再起動しても、セーフモードのままになります。

次のような場合は、無理をせず、ご相談ください。

  1. 回復環境の画面が、出てこない、あるいは「トラブルシューティング」の項目が、表示されない。
  2. セーフモードにも、入れない。
  3. セーフモードでも、同じ不具合が出る。この場合は、部品の故障など、別の原因の可能性があります。
  4. BitLockerの回復キーが、分からない。
  5. 大切なデータがあり、初期化や、再インストールを、検討している。

データの救出については、パソコンが起動しない…でも中のデータは復旧できる?故障のパターン別に解説で、ご案内しています。また、画面が青くなって止まる場合は、青い画面(ブルースクリーン)が出た!エラーメッセージの意味と対処法も、参考になります。

パソコンサポーターゼットは、都城市山田町にある、パソコン修理・販売・サポートの店舗です。「セーフモードの入り方が分からない」「パソコンが不安定で、困っている」「起動しなくなったので、まず見てほしい」といったご相談も、お受けしています。都城やその周辺にお住まいの方は、都城市でパソコン修理・サポートを探している方へも、ご覧ください。

▶ あわせて読みたい記事

▶ パソコンが起動しない・電源が入らない…確認すべき7つの原因と対処法――まず、基本の確認をしたい方へ。

▶ お盆前に要注意!Windows Update後にBitLocker回復キーを求められたときの対処法――回復キーを求められた方へ。

▶ トラブルの前に保険を。復元ポイントの作り方と戻し方――不具合の前の状態に、戻したい方へ。

▶ 突然再起動を繰り返す…「ブートループ」の原因と対処法――再起動を、繰り返してしまう方へ。

よくあるご質問

Q1. セーフモードに入ると、データは消えますか?
A1. セーフモードに入るだけで、データが消えることは、ありません。ただし、起動しないときに、電源ボタンの長押しで、強制的に電源を切る操作は、パソコンに負担がかかります。大切なデータがある場合は、無理をせず、ご相談ください。

Q2. 起動のときに「F8」キーを押しても、セーフモードに入れません。
A2. 現在のWindowsでは、「F8」キーでセーフモードに入る方法は、使えません。「設定」や、Shiftキーを押しながらの再起動、または、回復環境から入ります。

Q3. セーフモードと、ネットワークを使用したセーフモードは、どちらを選べばよいですか?
A3. 迷ったときは、基本のセーフモードを選びます。インターネットで調べものをしたり、ドライバーを、ダウンロードしたりする必要があるときだけ、ネットワークを使用したセーフモードを選びます。

Q4. セーフモードのまま、通常の画面に戻りません。
A4. システム構成(msconfig)の「ブート」のタブで、「セーフブート」にチェックが入っていないかを、確認してください。チェックが入っている場合は、外して、再起動します。

Q5. セーフモードで、画面が粗く、文字が大きく見えます。
A5. セーフモードでは、画面の解像度が、低くなるため、このように見えます。故障では、ありません。通常の起動に戻せば、元の表示になります。

Q6. セーフモードでは不具合が出ませんでした。原因は何ですか?
A6. 最近入れたドライバーや、アプリ、自動で立ち上がるソフトなどが、原因の可能性があります。ただし、断定はできません。最近の変更を、ひとつずつ見直して、確認してみてください。

Q7. 会社のパソコンでも、セーフモードを使ってよいですか?
A7. 会社のパソコンは、管理者が、設定や、回復キーを管理していることがあります。自己判断で操作せず、まず、会社の管理者に、ご確認ください。

Q8. 相談だけでも大丈夫ですか?
A8. はい、大丈夫です。診断・お見積りは無料ですので、「これくらいのことで聞いてもいいのか」と迷わず、お気軽にお電話ください。

セーフモードは、パソコンが不安定なときに、不具合の原因を探すための、心強い入口です。ただし、セーフモードに入れたからといって、不具合が、直るわけではありません。まず、大切なデータを守ること、焦って強制終了を繰り返さないこと、BitLockerの回復キーを、確認しておくことが、大切です。それでも、操作に迷うときや、セーフモードに入れないときは、都城市のパソコンサポーターゼットが、状態を拝見したうえでご案内します。まずはお気軽にお電話ください。


2026.10.18 08:54

Copyright © 都城市のパソコン修理・販売・サポート専門店 パソコンサポーターゼット All rights reserved.